個人でもできる?ベルマーク運動の仕組みを解説!

個人でもできる?ベルマーク運動の仕組みを解説!


食品や飲料、文房具などについている「ベルマーク」。学校などの団体で行うイメージが強いベルマーク運動は、個人でもできるのでしょうか?

しかし、実際にベルマークを集めるとどんなことができるのかわからない方も多いと思います。

本記事では、ベルマーク運動の仕組みと、個人でベルマーク運動に参加する方法を解説します。

 

1.ベルマーク運動とは

ベルマーク運動は「すべての子どもに等しく、豊かな環境のなかで教育を受けさせたい」という目的で行われているボランティア活動です。
食品や飲料、文房具などについているベルマークを集めて、1点1円の「ベルマーク預金」を作り、その預金を学校などで必要な設備や教材の購入費用に役立てています。

 

ベルマーク運動の歴史

ベルマーク運動の始まりは、1957年、教育設備が乏しかったへき地学校の教員が「子どもに都会と同等の教育を受けさせてやりたい」と訴えたことがきっかけです。

1960年、へき地学校などの教育設備の整備や充実を目的とする「財団法人 教育設備助成会(現:ベルマーク教育助成財団)」が設立されたことにより、正式にベルマーク運動が始まりました。

1961年には、全国のPTAにベルマーク運動の参加を呼びかけ、実質的な運動が始まります。当時の参加PTA数は2,263校でした。

現在は、全国で約27,000もの学校や団体がベルマーク運動に参加し、国内の学校だけでなく、被災地や海外の子どもたちの教育支援に役立てられているのです。

 

2.ベルマーク運動の仕組み

ベルマーク運動は、協賛会社、協力会社、参加団体、ベルマーク教育助成財団によって以下のような仕組みで成り立っています。

  1. 協賛会社がベルマークのついた商品を生産・販売する
  2. 学校PTAなどの参加団体がベルマークを集めてベルマーク教育助成財団に送る
  3. 送ったベルマークは1点1円に換算されてベルマーク預金として積み立てられる
  4. ベルマーク預金で自分たちの学校に必要な設備や教材を協力会社から購入する
  5. 購入金額の10%がベルマーク教育助成財団に自動的に寄付されて教育援助活動に使われる

このようにベルマーク運動は、自分たちの学校に必要な設備や教材を購入するだけでなく、購入金額の10%が自動的に寄付されることで、援助が必要な子どもたちの教育に役立てられているのです。

また、ベルマーク預金で購入できる学校の設備や教材は、以下のようなものが挙げられます。

  • 屋内外遊具
  • 体操器具
  • 扇風機
  • CDラジカセ
  • 書籍
  • コピー機
  • 楽器
  • 園芸用品  

 

ベルマークのお金を出しているのはどこ?

普段購入する商品についているベルマークが1点1円として換算されるベルマークですが、そのお金は一体どこが出しているのでしょうか?

ベルマークのお金を出しているのは、ベルマークがついた商品を生産・販売している協賛会社です。

たとえば、1点(=1円)のベルマークがついた商品を購入した場合、その1円を払っているのは商品を生産・販売する協賛会社になります。

また、学校に必要な備品や教材を購入するときに寄付される購入金額の10%は、協力会社から寄付されています。

このように、協賛会社はベルマーク預金の提供を、協力会社は援助資金の提供をしており、ベルマーク運動を大きく支えているのです。

 

ベルマークを集めてから商品に交換するまで

ベルマーク運動の仕組みがわかったところで、ベルマークを集めてから商品に交換するまでの具体的な流れを見ていきましょう。

  1. 小学校や公民館などでベルマークが集められる
  2. 集められたベルマークは担当者が切り取り、協賛会社ごとに分けてまとめる
  3. 何点のベルマークが何枚あるのかを集計し、協賛会社別の「整理袋」に入れる
  4. 整理袋に必要事項を記入後、ベルマーク教育助成財団へ送付する
  5. 財団が検収したあと、ベルマーク預金が何点貯まったか通知が来る
  6. 貯まったベルマーク預金で協力会社の商品の中から学校に必要なものを購入する

ベルマーク預金は、貯まったらその都度必要備品を買い足すことはもちろんのこと、コツコツと貯めて高価なものを買うこともできます。

また、ベルマーク預金の残高が足りないときでも、購入代金の半額までなら現金を足して購入することが可能です。

 

ベルマーク教育助成財団が担う役割

学校PTAなど参加団体から送られてきたベルマークを検収し、ベルマーク預金が何点貯まったかなどの通知を行っているのはベルマーク教育助成財団です。

ベルマーク教育助成財団は上述した役割以外にも、ベルマークに関する事務的なことを全て担当しています。

またベルマーク運動には、参加団体がベルマーク預金を通じ購入した金額の10%が、ベルマーク教育助成財団に自動的に寄付されるという特徴があります。

ベルマーク教育助成財団はこれらの寄付を、被災を受けた学校・山間部や離島などへき地にある学校・特別支援学級・海外などへの支援に活用しています。

2023年度の活動としてベルマーク教育助成財団は、へき地にある学校や特別支援学級など144校への支援を公表しています。

具体的な支援内容は以下の通りです。

  • 20万円相当の備品や教材および朝日ジュニア学習年鑑(へき地にある学校100校)
  • 希望の備品や教材(養護学校)
  • 拡大読書器(盲学校)
  • 短焦点プロジェクター(聾学校)
  • タブレット(院内学級)

今年度の支援 | ベルマーク教育助成財団 (bellmark.or.jp)
 

ベルマーク運動は、「すべての子どもに等しく、豊かな環境で教育を受けさせたい」という願いから始まった活動です。

ベルマーク教育助成財団はその活動がスムーズに進むように、またすべての子どもたちが豊かな環境で教育が受けられるような仕組みづくりを、自らも推進しています。

 

3.ベルマーク運動に参加するには

自分たちの学校にも、ほかの教育援助にも役立つ素晴らしい仕組みのベルマーク運動ですが、個人でも参加できるものなのでしょうか?

ベルマークは、PTAなどの参加団体を通して集めるため、個人で商品に交換することはできません。しかし、参加団体を通せばベルマーク運動自体には個人でも参加可能です。

ベルマーク運動への参加方法は、以下の2つが挙げられます。

  • 学校等の施設での参加
  • 個人や学校以外の団体での参加

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

学校等の施設での参加

ベルマーク運動に参加申し込みをしている学校であれば、ベルマーク運動に参加できます。

自分の子どもが通う学校がベルマーク運動に参加しているようであれば、学校のベルマーク回収箱に入れることで気軽に参加できるでしょう。

また、近隣の学校でベルマーク運動に参加していれば、直接回収箱にベルマークを入れに行くのも一つの手です。

少子化の影響で児童数が減っており、ベルマークが集まらないという悩みを抱えるPTAもいます。そのため、近隣の学校にベルマークを持っていけば喜ばれるでしょう。

 

個人や学校以外の団体での参加

個人や学校以外の団体で参加がしたい場合、方法は2つあります。

1つ目は、スーパーやドラッグストアなどのベルマーク回収箱にベルマークを入れる方法です。回収箱にベルマークを入れると、ベルマーク運動に参加する近隣の学校にベルマークが届きます。
いつも行くスーパーやドラッグストアにベルマーク回収箱があるか確認してみましょう。

そして2つ目の方法は、ベルマーク教育助成財団に直接ベルマークを送る方法です。
近隣の学校やスーパーなどがベルマーク運動に参加しておらず、どこに持っていけばいいかわからない場合は、ベルマーク教育助成財団に直接送りましょう。

ベルマーク教育助成財団に直接送られたベルマークは「寄贈マーク」とされ、整理ボランティアの方によって整理・仕分け・計算がされます。その後、へき地や養護学校、盲・ろう学校などの支援を必要している学校に寄贈される仕組みです。

ベルマーク教育助成財団に直接ベルマークを送る場合は、ベルマークを番号別に仕分けて送ると、整理ボランティアの方の負担が少なく済みます。余裕があれば、仕分けてから送りましょう。

このようにベルマーク運動では、個人で直接商品と交換することはできないものの、ベルマークを集めて近隣の学校や支援を必要としている学校を応援することはできます。

そういった意味では、個人でも団体でも気軽に参加できるボランティア活動と言えるでしょう。

 

4.まとめ

ベルマーク運動について解説しました。ベルマーク運動は、集めたベルマークで自分たちの学校に必要な備品や教材に交換できるだけでなく、全国の支援が必要な学校のためにも使われる運動です。

普段は気にせず買い物をしている商品でも、よく見るとベルマークがついている商品は多くあります。そのベルマークを切り取って回収箱に入れるだけで、近隣の学校や支援が必要な学校の役に立てるのです。

これからベルマークを見つけた際は、ぜひ気軽にベルマーク運動に参加してみてはいかがでしょうか。

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