不要になったベビー用品は寄付できる?寄付先や寄付の方法を解説

不要になったベビー用品は寄付できる?寄付先や寄付の方法を解説


ベビー用品や子ども服を買いそろえても、すぐにサイズアウトしてしまい処分に困ったという経験をお持ちの方もいると思います。

本記事では家庭で使い終わったベビー用品や子ども服、おもちゃなどを寄付する方法を紹介します。

 

ベビー用品そのものを活用する寄付

使わなくなったベビー用品や子ども服、おもちゃなどの寄付を募っている施設や団体は国内外に多くあります。
国内、国外へ寄付する方法について、それぞれみていきましょう。

 

国内での寄付方法

国内での寄付方法には、以下のようなものがあります。

  • 児童養護施設に直接持ち込む
  • NPO団体に届ける
  • 衣料品の店舗に持ち込む

一つずつ説明します。

 

児童養護施設に直接持ち込む

ベビー用品や子ども服などは、児童養護施設に直接持ち込むことができます。寄付したい児童養護施設が決まっていない場合は、全国児童養護施設協議会が公表している全国児童養護施設一覧から探してみましょう。

多くの児童養護施設では匿名による寄付もできますが、施設によっては匿名での寄付を受け付けていない場合もあります。

匿名での寄付を希望する場合は、匿名が可能か否か事前に確認することをお薦めします。

 

NPO団体に届ける

使わなくなったベビー用品や子ども服は、NPO団体に寄付することもできます。

寄付された子ども服などの使い道や、活動の内容は団体によって異なります。寄付する前に団体の公式サイトやSNSをチェックし、応援したい団体を探してみてもよいかもしれません。

ベビー用品や子ども服を寄付するにあたっては、団体ごとに規定が設けられています。公式サイトを確認し、該当するもののみを寄付するようにしましょう。

 

衣料品の店舗に持ち込む

ベビー用品や子ども服に限らず、衣料品や布類を回収しリサイクルしている店舗もあります。

無印良品では自社で販売した衣料品を回収し、まだ着ることができるものは染めるなど手を加え販売しています。

ユニクロでは全店舗に回収ボックスを設置し、ユニクロやジーユー、プラステで販売した全商品を回収しています。回収した商品は、難民キャンプや被災地への緊急災害支援物資として送られています。

ZARAやH&Mでは自社製品に限定せず、家庭で不要となった衣類や布類を回収し、必要としている人に寄付したりアップサイクルして販売したりしています。

各企業によって、回収する衣類などの条件が異なります。店舗に持ち込む際は、必ず回収条件を確認するようにしましょう。

 

国外への寄付方法

NPO団体によっては、寄付されたベビー用品や子ども服を海外に寄付する活動を行っています。

認定NPO法人日本救援支援センターは、1982年の設立から一貫して発展途上国で暮らす人びとや難民、被災者などに服を寄付しています。

NPO法人ワールドギフトでは全国から衣類やおもちゃ、ぬいぐるみなどの寄付を受け付け海外に送る活動をしており、これまでに支援してきた国は92カ国にのぼります。

 

ベビー用品を換金して寄付

不要になったベビー用品や子ども服などを査定してもらい、得た現金を子ども支援などを行っているNPO団体に寄付する方法もあります。

子ども服などを査定し、結果に応じた金額を寄付する活動を行っている団体には以下のようなものがあります。

  • こども服みらいファンド

こちらの活動について紹介します。

 

こども服みらいファンド

こども服みらいファンドは寄付された子ども服を査定し、査定結果に応じた金額を「こどもの未来応援基金」に寄付する活動を行っています。

こどもの未来応援基金とは、2015年に創設された子どもの貧困対策を進めるための官民連携プロジェクトです。

子ども家庭庁や文部科学省が基金への協力を呼びかけ、基金の使用用途を計画し、独立行政法人福祉医療機構が基金を管理しています。

上述した方法よりは、多少手間がかかってしまいますがベビー用品や子ども服などをフリーマーケットで販売し、得た現金を寄付する方法もあります。

最近ではネットで手軽にできるフリマアプリもありますので、自宅にいながら気軽に販売し、現金化することができます。

 

 

寄付するときの注意点

使わなくなったベビー用品や子ども服を寄付する際に注意すべき点には、以下のようなものがあります。

  • 受け入れ品目
  • 名前
  • 洗濯
  • 送料

一つずつ確認していきましょう。

 

受け入れ品目

ベビー用品や子ども服だけでなく、ぬいぐるみ・文房具・ファッション雑貨・キッチン用品・楽器・スポーツ用品など幅広く寄付を募っている団体もあります。

一方で団体によっては、一部量販店ブランドの受け入れをお断りしていたり、肌着や靴下は消耗品扱いとし受け入れていなかったりなど受け入れに制限を設けていることがあります。

もちろん毛皮などワシントン条約に記載されている野生動物を原材料とした衣類や、偽造ブランド品の寄付もNGです。

寄付しようと考えている団体が何を受け入れ、何を受け入れNGにしているのか寄付する前に必ず公式サイトで確認するようにしましょう。

受け入れOKの品目であっても、劣化や汚れが激しいもの、ボタンがないもの、穴が開いているもの、不快な臭いのするものなどの寄付は避けるようにしましょう。

 

名前

幼稚園や保育園に通う際に着ていた服には、名前が書かれているものも多いでしょう。

寄付を受け付けている団体によっては、名前の記載をさいたままでもOKというところもありますが、フリーマーケットでは好まれないことが多いようです。

個人情報保護の観点からも、記載してある名前はアイロンテープなどで隠すことをお薦めします。

 

洗濯

子ども服に限らず、衣類を寄付する場合は事前の洗濯が必須です。

新品のようにキレイにする必要はありませんが、可能であればシミ抜きや破損のチェックをし、次に使用する人が気持ちよく着られるよう配慮しましょう。

 

 送料

「寄付は無料でできるもの」という印象があるかもしれませんが、寄付する物品を送る際の送料は基本的に寄付する側が負担することが多いようです。

衣料を直接持ち込める団体でも、持ち込んだ衣料品を海外へ発送する際の送料を寄付者が負担する場合があります。

 

 

まとめ

本記事では、家庭では使わなくなったベビー用品や子ども服などを寄付する方法についてご紹介しました。

寄付とは、寄付する人が自発的に自分の実現したい理想や希望に向けて金銭や物品を特定の団体に贈る行為であり、不要になったものを無料で処分する方法ではありません。

寄付を行う際には、次に使う人が気持ちよく安心して使えるものを贈るようにしましょう。

 

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