動物愛護団体への寄付 信用できる寄付先を選ぶためのポイントを解説

動物愛護団体への寄付 信用できる寄付先を選ぶためのポイントを解説


動物愛護とは人間と動物が幸せに暮らせる社会を目指し、動物を不必要に殺したり苦しめたりすることなく、その生態や習性に応じ適切な飼育をすることです。

日本では、2000年に動物愛護管理法が施行されました。

動物愛護管理法は特に動物への虐待を防ぐための法律であり、この法律をベースに動物愛護団体の育成・強化や、動物愛護団体と連携した取り組みを推進している自治体も少なくありません。

今回は、動物愛護活動を行っている団体への寄付について紹介します。

 

動物愛護活動を行っている団体へ寄付する方法

動物愛護活動を行っている団体への寄付方法には、以下のようなものがあります。

  1. 動物愛護団体へ寄付
  2. 自治体の動物保護プロジェクトに寄付
  3. ふるさと納税
  4. 動物保護寄付サイトを通じて寄付
  5. 一時飼養ボランティアを行う

一つずつ説明します。

 

動物愛護団体へ寄付

動物の愛護活動を行っている団体や法人は数多く、常時寄付を募っています。

その一つに、公益財団法人日本動物協会があります。

同法人では、「今を生きている命は幸せに、不幸な命は生み出さない!」をスローガンとし、幸せな動物を増やす活動をしています。

参考:公益財団法人 日本動物愛護協会 (jspca.or.jp)

 

自治体の動物保護プロジェクトに寄付

自治体によっては動物保護に関連したプロジェクトを立ち上げ、寄付を募っているケースがあります。

神奈川県の川崎市では動物愛護基金を設立し、寄せられた寄付は動物愛護センターに収容された犬や猫などの譲渡事業や負傷動物の治療、不妊去勢推進事業などにあてています。

福島県でも同様に動物愛護寄付金を受け付けており、寄付金は福島県動物愛護センターの機能強化や動物の愛護・適正な飼養の理解を求める啓蒙活動など、県の動物愛護行政の推進に活用されています。

 

ふるさと納税

ふるさと納税とは、応援したい自治体に寄付ができる制度です。

手続きを行うことで寄付金のうち2,000円を超える金額が、所得税や住民税から控除されます。

ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」には、ふるさと納税を活用し保護犬の命を守ったり、人間と動物にとって住みよい社会づくりを応援したりする取り組みが掲載されています。

 

動物保護寄付サイトを通じて寄付

動物専門の寄付サイトの一つに、公益社団法人アニマル・ドネーションが運営するアニドネがあります。

アニドネは2011年に立ち上げられたサイトであり、「動物のために寄付したいけど、どこに寄付して良いかわからない」といったお悩みに寄り添い、誰もが簡単に安心して寄付できる仕組みが整えられています。

参考:公益社団法人アニマル・ドネーション | 寄付で拡げる犬猫の未来-確かな団体選定のアニドネ (animaldonation.org)

 

一時飼養ボランティアを行う

金銭の寄付ではなく保護された犬や猫などの動物を、一定期間預かるボランティアを募集している自治体もあります。

石川県では犬や猫を自宅で預かり、犬や猫が人と一緒に暮らせるようお手伝いする「社会化ボランティア」や、自宅で離乳前の子犬や子猫にミルクを与えお世話をする「ミルクボランティア」を募集しています。

県内に在住している成人であること、動物を自家用車で送迎できることなど一定の条件を満たし、講習を受講することでボランティア活動ができるようになります。

同様のボランティアは、他の県でも積極的に募集されています。

金銭や物の寄付は難しいけれど、動物の愛護活動に関わりたいという方にはおすすめです。

 

 

寄付金の使い道

集められた寄付金は、以下のような用途に活用されます。

  • 新しい飼い主を探す
  • 不妊去勢手術の費用
  • 災害救助犬などへの育成
  • 保護施設の運営や管理
  • 啓蒙活動

詳しく説明します。

 

新しい飼い主を探す

保護された犬や猫には、新しい家族を探してあげる必要があります。

保護犬や保護猫が新しい家族に出会えるまでは、人に慣れるための訓練や譲渡会の開催など費用と人間の労力が必要です。

 

不妊去勢手術の費用

集められた寄付金は、保護した動物の不妊去勢手術の費用として活用されることがあります。これは不必要な殺処分や、飼い主のいない不幸な犬や猫を増やさないことを目的としています。

不妊去勢手術にかかる費用は、性別や身体の大きさによっても異なります。また手術代だけでなく、手術のための検査代や薬代、入院費なども必要です。

 

災害救助犬などへの育成

保護された犬によっては適正に応じて、さまざまな災害で行方不明になった人を捜索する災害救助犬や、高齢者向け施設などで人の健康と幸せをサポートするセラピー犬などに育成されることもあります。

このような訓練にかかる費用には、寄付金が活用されることがあります。

 

保護施設の運営や管理

保護された犬や猫を一時的に預かる施設では食事代や消耗品などの飼育費やワクチンなどの医療費、施設の維持管理費がかかります。

これらの費用は、寄付金でまかなわれることが多いです。

 

啓蒙活動

小学校や幼稚園・保育園などに犬を連れて出向き、命の大切さや動物との接し方を知ってもらう教室の開催や、殺処分を減らすためのセミナーの実施、機関紙の定期発行など動物愛護の啓蒙活動を行う資金として活用されることもあります。

 

【寄付金活用例】認定NPO法人 えひめイヌ・ネコの会

ここで寄付金の使い道の例として、認定NPO法人 えひめイヌ・ネコの会についてご紹介します。
えひめイヌ・ネコの会は、動物の愛護や権利擁護のためのさまざまな活動を行っています。
動物愛護と同時に動物による被害や苦情を予防し、人と動物が共生できる社会を目指して活動している団体です。

寄付金は、主に以下のような活動に使われています。

  • 保護された犬・猫の新しい飼い主探し
  • 猫カフェ「ひめねこ」の運営
  • ペットの防災
  • 地域猫活動

それぞれ見ていきましょう。

 

保護された犬・猫の新しい飼い主探し

毎週日曜日に保護された犬・猫の新しい飼い主探しが行われています。

犬は、広い敷地で散歩体験をしながら触れ合うことが可能です。
猫はテラスで見て、別の部屋で触れ合えます。

アンケートに回答後、話し合いをした上で譲渡契約書を交わし、トライアル後に正式譲渡となります。

 

猫カフェ「ひめねこ」の運営

イヌ・ネコの会では、保護猫の新しい飼い主を探すための猫カフェ「ひめねこ」を運営しています。
トライアル期間が1カ月設けられているため、猫との生活をイメージするために通うことが可能です。

ひめねこにいる猫たちは、きちんと健康管理がされた不妊・去勢手術済みの成猫たちになります。
初めて猫を飼うという方も、スタッフがアドバイスをしてくれるので安心です。

 

ペットの防災

ペットの防災は、突然起こる災害時にも大切な家族であるペットの命を守る活動です。
飼い主が日ごろから準備しておくべき物や心がけておくことなどを伝える講座の開講、行政が主催する防災訓練において「ペット避難所」を設け、ペットと一緒の避難訓練を主催しています。

そのほか、ペット防災管理士の育成も行っています。

 

地域猫活動

地域猫活動では、地域の住民による不妊・去勢手術や給餌、トイレなどが管理される「地域猫」の広報を行っています。
地域猫は、野良猫を減少させ、猫による苦情や被害を減少させることにつながるのです。

具体的な活動内容としては、地域猫の具体的な進め方のセミナー開催や、猫の不妊・去勢手術費の一部助成をおこなっています。

 

 

 

信用できる寄付先を選ぶ際のポイント

動物愛護団体に寄付する場合には、寄付金詐欺に気をつけましょう。

動物愛護団体の中には、残念ながら活動を行っていないにもかかわらず団体の名前を語り寄付を募っていたり、活動しているように見せかけながら実際は無責任な保護をしていたりする団体があります。

寄付するにあたって、信用できる動物愛護団体を見分けるポイントには以下のようなものがあります。

  • 日々の活動内容を明確に報告している
  • 資金の用途を公表している

日々の活動内容を写真や動画などで報告している団体は、活動が明確なため信頼できる可能性が高いです。
ただし犬や猫のアップ写真ばかりだと、飼育形態が分かりにくく劣悪な環境で飼育している可能性があります。
具体的な活動内容だけでなく、公開されている写真や動画にも気を配りチェックするようにしましょう。

また資金の用途を明確に公表しているか否かも、重要なポイントです。
寄付金の使用用途が公表されていない場合は、何にどのくらい使われているのか判断しづらく、動物愛護に活用されていない可能性もあります。
使用用途だけでなく、収入もしっかりと明記されている団体であればより信用できるでしょう。

 

 

まとめ

今回は、動物愛護団体への寄付について紹介しました。

動物愛護に取り組む多くの団体が寄付を募っていますが、その活動内容はさまざまです。

寄付するにあたって寄付先が信頼できる団体であることはもちろん、動物愛護にかかわるどんな活動を支援したいのか、検討し寄付することをおすすめします。

 

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