日本国内の子どもへの寄付先は?支援できることや寄付できる団体を紹介
世界の中でも豊かな国とされている日本。しかし、目に見えないところで決して豊かとは言えない生活を送っている子どもたちがいます。
そんな日本国内の子どもたちに、何か支援できることはないかと考えている方も多いでしょう。
そこで本記事では、日本国内の子どもたちに支援できることや、寄付できる団体を紹介します。
実は日本のひとり親家庭の約2世帯に1世帯が貧困状態にある
日本のひとり親家庭は、約2世帯に1世帯が貧困状態にあると言われています。
貧困状態は、「絶対的貧困」と「相対的貧困」に分けられます。
絶対的貧困とは、食べるものがなく飢餓状態になっていたり、適切な医療を受けられなかったりして、生活はもちろん生命を維持することが難しい状態です。
一方で相対的貧困とは、国の水準と比較して貧しい状態のことを指します。具体的には、収入から税金などを差し引いた等価可処分所得が中央値に満たない世帯です。
2021年時点の等価可処分所得の半分は127万円となっており、所得が127万円に満たない家庭が相対的貧困であるとされます。相対的貧困率は15.7%で、6.5人に一人が相対的貧困であることがわかっているのです。
相対的貧困に陥ると、経済的な理由で十分な教育が受けられなかったり、子どもがアルバイトをしなければ生活を送れなかったりします。
普通に生活をしているように見えても、実は相対的貧困の状態である子どもたちがたくさんいるのが日本なのです。
日本の子どもに寄付するには?
日本国内で貧困に苦しむ子どもたちに寄付したい場合、子どもたちの支援活動を行っている団体に寄付するのがおすすめです。
寄付するには、以下の6つの方法があります。
- 街頭募金や募金箱への寄付
- 寄付したい団体への振込や口座引き落とし、クレジットカードでの寄付
- ポイントでの寄付
- 寄付つき商品の購入
- 物品の寄付
- 寄付サイトや寄付型クラウドファンディングでの寄付
それぞれ詳しく見ていきましょう。
街頭募金や募金箱への寄付
駅前や商店街などで行われている街頭募金や、スーパーやコンビニに設置された募金箱への寄付です。
その場ですぐに寄付できるため、手軽に寄付できる方法の一つです。
寄付したい団体への振込や口座引き落とし、クレジットカードでの寄付
寄付したい団体が決まっている場合は、団体のホームページなどを確認して、振込や口座引き落とし、クレジットカードで寄付するのがよいでしょう。
寄付したい団体を選ぶときは、団体の活動内容を見て、自分が支援したいと思えるような活動を行っている団体を選ぶことがポイントです。
ポイントの寄付
普段のお買い物やクレジットカード、電子マネーで貯まるポイントでも寄付できる団体があります。
現金を寄付するよりも気軽に寄付できるのが魅力です。
寄付つき商品の購入
商品を購入するだけで売上の一部が団体に寄付される「寄付つき商品」というものがあります。
衣服や食品、日用品など、日常生活で使うものの中から寄付つき商品を選んで購入すれば、無理なく寄付ができるでしょう。
物品の寄付
金銭ではなく、物品を団体に送る方法です。文房具や衣類など、寄付を募っている物品は団体によってさまざまです。
寄付された物品は貧困に苦しむ子どもたちのもとへ届けられます。
寄付サイトや寄付型クラウドファンディングでの寄付
寄付サイトや寄付型クラウドファンディングに掲載された団体の中から寄付先を選んで寄付する方法です。
寄付サイトや寄付型クラウドファンディングには、さまざまな団体が登録しているため、自分が支援したいと思える団体を選べます。
支援できること
貧困に苦しむ子どもたちに向けて私たちが支援できることはさまざまです。
具体的には、寄付を通して以下のような支援ができます。
- ひとり親家庭の子どもへの支援
- 十分な食事がとれない子どもたちに美味しいご飯を提供するこども食堂への支援
- 貧困による教育格差をなくす活動への支援
- フリースクールを支援する活動への支援
- 小学生や中高生、大学生を支援する活動への支援
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ひとり親家庭の子どもへの支援
相対的貧困層の中でも、ひとり親家庭の相対的貧困率は高く、ひとり親家庭のうちの44.5%が相対的貧困の状態と言われています。
そんなひとり親家庭の親御さんや子どもを助ける団体に寄付することで、ひとり親家庭の子どもとその親の支援が可能です。
十分な食事がとれない子どもたちに美味しいご飯を提供するこども食堂への支援
実は、貧困によって十分な食事がとれない子どもは多くいます。また、親が遅くまで働いていて、家で一人でご飯を食べる子どもも少なくありません。
そんな子どもたちに、低価格または無料で美味しいご飯を提供するのがこども食堂です。
温かいご飯が食べられるだけでなく、みんなと一緒に楽しく食卓を囲めるため、経済的支援だけでなく精神的な支援にもつながります。
貧困による教育格差をなくす活動への支援
貧困による教育格差は、日本でも問題視されています。
そんな教育格差をなくす活動をする団体は、経済的な理由で塾に通えず、進学を諦める子どもが少しでも減るよう、学習支援を行っています。
教育格差をなくす活動を支援することは、子どもたちが担う日本の未来を支援することにもつながるでしょう。
フリースクールを支援する活動への支援
貧困が原因でいじめに遭うなどして、不登校になってしまう子どもも少なくありません。
そんな子どもたちに、学びの場や友達と関わる場を提供するのがフリースクールです。学校に行けなくても、フリースクールに通う選択をしてこの先の未来を堂々と生きていける子どもを育てられるでしょう。
小学生や中高生、大学生を支援する活動への支援
小学生や中高生、大学生を支援する活動はさまざまです。
小学生が放課後に楽しく過ごせる場所を提供したり、中高生や大学生に学習支援を行ったりと、子どもたちの学校生活全般を支援する団体があります。
子どもたちの学習支援や生活支援を通して「居場所」を提供することで、子どもたちが安心して過ごせることを目的としている団体が多いです。
寄付先の例
ここからは、具体的な寄付先の例を見ていきましょう。
認定NPO法人 フローレンス
認定NPO法人フローレンスは、子どもたちを社会全体で育むため、事業開発、政策提言、文化創造の3つを軸として活動する国内最大規模のNPO法人です。
フローレンスでは、主に以下の活動を行っています。
- 病児保育・ひとり親家庭の親子支援
- 障害児保育・家庭支援
- 妊娠相談
- 特別養子縁組
- こども宅食
フローレンスでは、貧困に苦しむ子どもだけでなく、病気や障がいのある子どもたちや、虐待に苦しむ子どもたちを支援する活動を行っています。
NPO法人 メダカのお弁当
NPO法人メダカのお弁当は、お弁当提供型子ども食堂を運営しているNPO法人です。貧困で満足にご飯が食べられない子どもたちや、夜遅くまで親御さんが働いていて食事を作る時間がない家庭の子どもたちに、毎朝無料でお弁当を提供しています。
メダカのお弁当に寄付された寄付金は、以下の目的で使われます。
- お弁当の食材購入費と配達費用
- 子育て文化支援金
貧困に苦しむ子どもたちは、食だけでなく、文化的な経験ができていないことが多いです。子育て文化支援金は、子どもたちが平等に文化的な経験を積めるよう、映画館のチケットや博物館の入館料、修学旅行の積立金に充てられています。
NPO法人 栃木県こども応援なないろ
NPO法人栃木県こども支援なないろでは、貧困や家庭環境が原因で満足な生活を送れない子どもたちに衣食・学習に関する支援を行っています。
具体的な活動内容は、以下のとおりです。
- こどもの学習支援活動
- こどもの食の支援活動
- こどもの学生服支援活動
学習支援活動では、地域のコミュニティセンターにて、週に一度学習支援教室を開催しています。また、ドリルや筆記用具などの学習用品の購入も行っています。
食の支援活動は、無償のフードパントリーを行い、地域の企業で出た食品ロスを子どもたちに提供する活動です。
そして学生服支援活動では、不要になった学生服の寄付を募り、学生服の購入が難しい子どもたちに提供しています。
まとめ
貧困に苦しむ子どもたちを支援する方法や寄付先について紹介しました。
日本の子どもたちの背景に隠れている相対的貧困。親子ともに苦しくても、それを声に出せない世帯も少なくありません。
そこで子どもたちを支援する団体に寄付することで、日本の未来を担う子どもたちを少しでも救うことができます。
日本国内の子どもたちを何らかの形で支援したいと考えている方、まずは身近なところでの寄付から始めてみてはいかがでしょうか。
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