靴を寄付するなら要チェック!寄付する際のポイントやおすすめ寄付先を解説
靴の寄付は、人にも地球環境にも優しく、SDGs(持続可能な開発目標)を実践する行為です。
この記事では、靴を寄付する際の具体的な方法やポイント、信頼できる寄付先団体を選ぶコツ、おすすめの団体などについて詳しく解説します。また、靴を寄付することで、どのような人の役に立ち、どのように環境問題の解決に貢献できるのかについても説明します。
寄付の流れから注意点まで網羅的に紹介するので、靴の寄付を考えている方がこの記事を読めば、知りたいことがすべてわかる内容となっています。
具体的に靴の寄付とは?
靴の寄付では、通常ならば捨ててしまう不要になった靴を、必要としている人々や団体に提供できます。
特に発展途上国や災害被災地では、靴が不足していることがあり、寄付は非常に有益です。寄付された靴は、人々の健康や生活の質を向上させることに役立ちます。
世界には経済的に困難な状況にある人たちが多くいます。そのような人たちにとっては、中古の靴であっても贅沢品であり、入手することは非常に難しいです。貧困層の子どもの多くは、ボロボロの靴や裸足で、舗装されていない悪路を使って学校に通っています。
靴の寄付は、単なる物資の提供以上の社会的意義を持っています。寄付を通じて、発展途上国の経済活動に貢献することができ、環境負荷を軽減することも可能です。
靴を寄付するメリット
靴を寄付するメリットは、主に以下の2つです。
- 靴を必要としている人を支援できる
- 環境問題に貢献できる
それぞれ詳しく見ていきます。
靴を必要としている人を支援できる
靴を寄付することで、必要としている人々に支援を行うことができます。多くの団体が現地のニーズに合わせた支援を行っており、靴が生活の質を大きく向上させる手助けとなります。
途上国には、履き古してボロボロになった靴しか持っていない子どもや、そもそも靴を持っていない子どもも多くいます。例えば、アフリカでは、裸足で学校に通ったり外で遊んだりする子どもが多く、怪我や感染症のリスクが高くなっています。サイズがピッタリで足をしっかりと守ってくれる靴を履くことで、子どもたちの健康が保たれます。
環境問題に貢献できる
靴を寄付することで、環境問題の解決にも寄与できます。この取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となります。
持ち主が手放した靴は、売却・譲渡されるよりも廃棄されることが多いです。日本では、2022年の1年間の靴の消費量は約6億2千万足となっています。不要になる靴の量もそれとほぼ同じと推定され、その多くの割合が廃棄されています。廃棄された靴は焼却処分され、それにより多くの温室効果ガスが大気中に放出されます。靴を寄付して再利用することで、廃棄物が削減され、結果として地球温暖化の抑制に貢献することが可能です。
近年、素材を再生利用(リサイクル)する取り組みをしている靴メーカーが増えていますが、寄付された靴は基本的にそのままの形で再使用(リユース)されます。
出典: APICCAPS | 2023年「WORLD FOOTWEAR YEARBOOK 2023」
寄付できる靴の種類
寄付することができる靴の種類について紹介します。
シューズクローゼットで何足もの靴が長年眠ったままになっている方や、趣味でスニーカーを収集している方の中には、整理をしたいと考えている方もいるかもしれません。そのような方は、靴を寄付することを選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
多くの団体は、種類やサイズ、ブランドを問わずさまざまな靴を受け入れています。特に、「スニーカー」、「サンダル」、「革靴」などの需要が高くなっています。
しかし、団体によっては、例えば、受け入れ先が一年中暑い地域なので、「冬物のブーツ」などを受け入れていないといった場合もあります。多くの団体は、公式ウェブサイトで「受け入れている靴」と「受け入れていない靴」を例示しているので、チェックしておく必要があります。
また、目立った傷や汚れがある靴や、激しく損傷していて機能性に乏しい靴は、どの団体でも受け入れていません。「自分がもらったらどう感じるか」を考えて、寄付する靴を選定することが重要です。
靴の寄付先を選ぶポイント
初めて靴を寄付する場合には、どのような寄付先があって、そのうちのどれを選んだらいいのかわからない方もいると思います。
ここでは、寄付先を選ぶポイントについて紹介します。
信頼できる団体か確認する
まずは、寄付先の団体が信頼できるかどうか確認することが重要です。
寄付した靴が本当に必要としている人々の手に渡るかどうかは、団体の信頼性に大きく依存します。信頼できる団体かどうかを見分けるには、例えば以下の要件を満たしているかどうかで判断できます
- 公式ウェブサイトが存在し、どのような目的や信条で設立し活動しているかを明確に示している
- 寄付された物品の使途や実績が定期的に公表されている
自分が支援したい人や国に寄付をする
靴を寄付する際には、どの地域やどのような人々を支援したいかを考えることも重要です。
団体ごとに支援先は異なっているので、自分が支援したい地域に寄付した靴が届けられるのかを確認しておきましょう。
例えば、「アジアリサイクル貢献活動」は、アジアの子どもたちや障がい者施設に物品を提供しています。アジアの子どもを助けたい方は、寄付先の候補に入れておくことをおすすめします。
おすすめの靴の寄付先団体4選
どの団体に寄付したらいいのか迷う方のために、おすすめの団体を4つ紹介します。いずれも先述した信頼性が高い団体の判断基準を満たしています。
まずはこれらの団体の中から寄付先を選んでみてはいかがでしょうか。
NPO法人ワールドギフト
ワールドギフトは、日本国内で不要になった物品を海外に送る活動を行っている非営利団体です。物品の寄付支援だけでなく、食糧支援・医療支援・「安全な水」支援など、さまざまな活動を行っています。
また、公式SNSにて積極的に活動報告をしています。
清潔でまだ使える靴ならば寄付が可能です。靴以外にも衣類や文房具など、さまざまな物品を受け付けています。
物品を送る際には、申し込み手続きを行い、あらかじめ指定された額の寄付金(諸経費に充てる)を振り込む必要があります。宅配業者による集荷を利用する場合には送料は無料ですが、自身で発送する場合には送料は自己負担になります。団体への持ち込みはできません。
寄付をすると毎月メールマガジンが配信されます。
公式サイトはこちら:NPO法人ワールドギフト
売上の一部を寄付するリボーンプロジェクト
リボーンプロジェクトは、海外での不用品の売り上げの一部を寄付する団体です。寄付は主にポリオワクチンの提供という形で行われています。不用品の販売活動は現地での雇用創出にもつながっています。
また、公式ウェブサイトにて積極的に活動報告をしています。
清潔でまだ使える靴ならば寄付が可能です。しかし、暑い国に送ることと屋外での使用を想定していることから、冬物のブーツや学校の上履きなどは受け付けていません。靴以外にも衣類や文房具など、さまざまな物品を受け付けています。
物品を送る際には、申し込み手続きは不要です。自分で段ボールを用意する場合には送料は自己負担になりますが、専用回収キットを購入する場合には送料は無料です。団体への持ち込みはできません。
希望すれば寄付品の到着確認の連絡がもらえます。
公式サイトはこちら:リボーンプロジェクト
途上国に貢献できるアジアリサイクル貢献活動
アジアリサイクル貢献活動は、タイを中心にアジア地域の貧困層の支援を行っている団体です。寄付された物品は、そのまま届けたり、販売して寄付金や食料品などの形にして提供したりしています。
また、公式ウェブサイトにて積極的に活動報告をしています。
清潔でまだ使える靴ならば寄付が可能です。靴以外にも衣類や文房具など、さまざまな物品を受け付けています。
物品を送る際には、申し込み手続きは不要です。送料は自己負担になります。団体への持ち込みは可能ですが、事前連絡が必要です。
公式サイトはこちら:アジアリサイクル貢献活動
税金控除を受けられるモノドネ
モノドネは、不要になった物品を寄付することで、所得税の寄付金控除が受けられる仕組みです。寄付された物品は、専門スタッフに査定され、査定金額がそのまま選定された支援先に寄付されます。
モノドネの特長は、寄付した物品の査定額が寄付金控除の対象になることです。これにより寄付者は、人助けと環境負荷の軽減をしつつ、自身も経済的なメリットを享受することができます。
物品を送る際には、公式ウェブサイトで寄付先を選んで申し込み手続きを行います。送料は自己負担になります。運営会社である株式会社買取王国の系列店に持ち込むこともできます。その後査定額が通知され、領収書が発行されます。
公式サイトはこちら:モノドネ
靴の寄付の基本的な流れ
靴を寄付する際の具体的な流れを説明します。どの団体でもおおよそ以下のような手順になります。
- 寄付する靴の準備
まず、自宅にある靴の中から寄付するものを選びます。穴が開いているなどの大きな損傷がなく使用可能な状態であれば問題ありません。
靴は可能であれば洗浄して乾燥させてください。特に、靴底の泥をしっかりと取り除き、内側の臭いも取り除くよう心がけましょう。
その後、細部までしっかり見て破損箇所がないかを確認します。使えない靴を送ってしまうと、返送や廃棄など団体のスタッフの負担が増えることになります。靴を受け取る人の気持ちに寄り添うことも重要です。
- 寄付先を選定する
靴を必要な人に確実に届けるために、信頼できる寄付先を選ばなければなりません。
まずはどのような団体があるのかを調べるため、「靴 寄付」などのワードでインターネット検索します。また、「寄付先 おすすめ」などで検索すると、「おすすめ寄付先〇選」といった比較サイトがヒットします。
寄付先の団体が決まったら、公式ウェブサイトで設立目的がわかりやすく示されその内容は共感できるものか、活動報告が定期的に行われているかなどをチェックします。
多くの団体には、受け入れ可能な靴の種類などについて独自のルールがあるため、事前に確認してください。
- 申し込み手続きを行う
送付前にオンラインでの申し込み手続きが必要な団体もあります。公式ウェブサイトで必要な情報を入力して申し込むと、送付方法や注意事項などが記載されたメールが送られてきます。
多くの団体は、事前の申し込み手続きは不要で、寄付する物品を指定された住所に送付するだけとなっています。
- 靴を発送する
準備した靴を指定された住所に発送します。送料の負担についても確認しておきましょう。
輸送中の破損を防ぐため、靴は丁寧に梱包します。靴同士が傷つかないように新聞紙や緩衝材で包むことをおすすめします。
また、寄付の思いを込めた手紙やメッセージカードを同封することもおすすめです。
- 確認連絡を受ける
団体によっては、靴が到着すると確認の連絡を入れてもらうことができます。全員に送る場合と希望者のみに送る場合があります。
- 寄付報告を確認する
多くの団体では、定期的に寄付の使途を報告するレポートを提供しています。これを確認することで、安心感が得られ団体への信頼性が高まります。
例えば、先の「おすすめの靴の寄付先団体4選」で紹介した4つの団体は、透明性の高い報告を行っています。自分の寄付が実際に役立っていることを知ることは、今後の寄付活動のモチベーションにも大きく影響します。
靴の寄付における注意点
靴を寄付する際の主な注意点を紹介します。
「せっかく靴を送ったのに使ってもらえなかった」という事態を避けるためにも、これらの注意点を心に留めておきましょう。
靴の状態を確認する
寄付する靴が使用可能かどうかを確認してください。修理が不可能なほどの破損や極端な摩耗が見られる場合は、思い切って廃棄処分しましょう。
受け取り手が快適に使用できる靴を提供するためにも、特に以下の確認が必要です
- 靴底の摩耗は許容範囲内か
- 外表面や内部に大きな汚れや傷がないか
- 内部が清潔で臭いがないか
寄付できる靴の種類を確認する
多くの寄付先の団体やプロジェクトは、公式ウェブサイトで受け入れ可能な靴の種類を指定しています。
送料の有無を確認する
寄付にかかる送料は、基本的に自己負担となります。団体によっては、特定の条件下で送料が無料になる場合もあります。以下に一部の事例を挙げます
- ワールドギフトでは、運送業者による集荷を利用すると送料が無料になる
- リボーンプロジェクトでは、専用回収キットを購入すると送料が無料になる
「送料も寄付の一部」という考え方もありますが、送るたびにそれなりの金額がかかり負担に感じる方もいるかもしれません。
送料を抑える方法としては、例えば以下の方法があります
- 複数の靴をまとめて送る
- 段ボール箱のサイズによって運送業者を使い分ける
- 団体へ直接持ち込む(対応している団体のみ)
- 団体が指定する配送方法を利用する
まとめ
靴の寄付は、必要としている人々への支援や環境保護に貢献できる立派な行動です。靴を寄付する際は、信頼できる団体を選び、自分の支援したい地域や人々に寄付することが重要となります。ワールドギフトやモノドネなどの信頼性の高い団体を活用し、正しい手順と注意点を守って寄付をしましょう。これにより、寄付する側と受け取る側の双方にとって有益な結果を得ることができます。
モノドネでは、あなたの不用品を寄付金に変えることができる新しい仕組みです。
もう使わないけど捨てるにはもったいない。
そういったお品を寄付金に変えませんか?
手続きは3ステップ
-
寄付したい団体を選ぶ
モノドネ掲載団体の中から、あなたが応援したい活動団体を選びます。
-
申し込みをする
申し込みフォームに必要事項を入力し、完了メールを受け取る。
-
寄付品を発送する。
メールに記載された発送先へお品を発送する。
※買取王国系列店舗への持ち込みも可能です(一部対象外店舗あり)。
発送されたお品を専任スタッフが査定し、その査定額全額があなたの選んだ活動団体への寄付金になります。
査定額はメールにてお知らせします。
選んだ活動団体が寄付金控除対象団体であれば、寄付金控除を受けられます。
お品はそれを必要とする次の誰かにお繋ぎし、リユース・リサイクルされます
あなたにとっての不用品を、モノドネで社会に役立つお品に変えませんか?