フードドライブとは?そのやり方、フードバンクとの違いを紹介

フードドライブとは?そのやり方、フードバンクとの違いを紹介


日本では、人口の6人に1人が、国や地域の大多数の生活水準と比較して貧しい”相対的貧困”の状況にあります。そこで近年注目されているのが、生活困窮者支援の一つでもある「フードドライブ」です。

本記事では、フードドライブの仕組みと、フードバンクとの違いを解説します。

 

フードドライブとは

フードドライブとは、家庭で余った食品を、食べ物を必要としている団体や施設に寄付する活動のことです。フードロスを減らす取り組みとして社会問題に貢献できます。

ここからは、フードドライブの仕組みと、フードドライブのメリットを見ていきましょう。

 

フードドライブの開催者

フードドライブの開催者は、地域の自治体や企業です。

地域の自治体が開催者の場合、役所や公民館、学校、イベントなどで食品を集めます。

企業が開催者の場合、コンビニエンスストアやスーパーマーケットに回収ボックスが設置されていることが多いです。

そのため、各家庭から直接支援団体や施設に食品を寄付することはありません。

以下は、実際にフードドライブを実施している自治体や企業の一部です。
 

フードバンクかながわ:https://www.fb-kanagawa.com/support_food_kojin.html

ファミマフードドライブ:この箱で、つながる。全国47都道府県に広がるファミマフードドライブ|ファミリーマート公式サイト(family.co.jp)

イトーヨーカドー:食べなかった食品を必要な人に届けよう!『もったいない』を『ありがとう』へ フードドライブ実施中|イトーヨーカドー公式サイト(itoyokado.co.jp)

ローソン:各エリアカンパニーと東京都内の本社、加えてグループ各社で、フードドライブを実施!集まった食料品・日用品をフードバンクなどに寄贈しました|ローソン公式サイト (lawson.co.jp)

パルシステム生活協同連合組合:子ども食堂やフードバンクなどへ年間110万食を提供 5月8日は「ごはんの日」 | お知らせ | 生協の宅配パルシステム (pal-system.co.jp)

エバラ食品工業株式会社:フードバンク/フードドライブ活動 | エバラ食品 (ebarafoods.com)

ローム株式会社(電子部品メーカー):社内フードドライブ活動を実施しました | 2023年 | ROHM Corporate Social Responsibility

カーブス(フィットネスクラブ):カーブスフードドライブ|女性専用フィットネスクラブ・スポーツジムなら30分健康体操のカーブス (curves.co.jp)
 

フードドライブやフードバンクなどに取り組む企業は、食品メーカーや小売業など何かしら食品に関わる企業が中心でした。
しかしながら最近では、食品業界とは異なる業界の企業がフードバンク活動に取り組むケースが増えてきています。

フードドライブは家庭で余っている食品を、食べ物を必要としている人に届ける活動です。そのためより身近に感じられ、取り組みやすいという傾向があるようです。
 

集まった食品の提供先

フードドライブで集まった食品は、食品を必要としているさまざまな場所へ提供されます。具体的な提供先は、福祉施設や生活困窮者の支援団体、子ども食堂、炊き出しなどです。

集まった食品は、フードドライブ実施団体や自治体が直接提供先に届けるケースと、フードバンクや社会福祉協議会を経由するケースがあります。

フードバンクや社会福祉協議会を経由する場合は、集まった食品をフードバンクや社会福祉協議会に持ち込むか、フードバンクや社会福祉協議会が回収に来るかのどちらかです。
ただし、近年フードドライブの実施団体が増えており、フードバンクでの食品管理が多くなっていることから、集まった食品をフードバンクに持ち込むことが推奨されています。

フードバンクを経由する場合、集まった食品はフードバンクにて検品や仕分けが行われます。検品や仕分けが終わってから、必要な施設や団体に寄付されるという流れです。

また、社会福祉協議会を経由すると、ひとり親や失業、生活困窮などの理由で食料を必要としている方に配布されることもあります。

このように、一口にフードドライブといっても、その提供先や提供までの流れはさまざまです。
フードドライブに参加するときは、最終的にどの場所に寄付したいのかを考え、食品を寄付したい場所に提供してくれるフードドライブに参加するとよいでしょう。
 

フードドライブのメリット

フードドライブによって、次の3つのメリットが得られます。

●    貧困問題解決の促進
●    フードロス削減
●    環境への負荷低減

まず、フードドライブは日本が抱える貧困問題解決の促進につながります。貧困に苦しむ人の中には、十分な食料を確保できない人も少なくありません。フードドライブによって、生活困窮者に食品を届けられ、生活の手助けができるのです。

また、フードドライブによって生活困窮者と社会とのつながりができるのもメリットと言えるでしょう。


次に、フードドライブはフードロス削減にもつながります。家庭で食品を捨てる理由として最も多いのが「食べ残し」です。賞味期限内でまだ十分食べられるにもかかわらず、何らかの理由で捨てられてしまう食品が多くあります。

そんな食品を、フードドライブで食べ物を必要とする人に届けることで捨てずに済み、フードロス削減につながるのです。


さらに、フードドライブは環境への負荷低減にもなるというメリットがあります。

地球上で排出されている温室効果ガスのうち、約10%が食品ロスによるものなのです。そのため、食品ロスを減らすことで、環境負荷低減への取り組みにもなります。
 

フードバンクとの違い

フードドライブと似た言葉で「フードバンク」というものがあります。フードドライブとフードバンクは、似ているようで違います。

ここからは、フードドライブとフードバンクの違いを見ていきましょう。
 

寄付する人

一般家庭が余った食品を寄付するフードドライブに対し、フードバンクは企業や農家で余った食品を寄付します。
 

集まる食品

フードドライブでは、家庭で余っている食べられる食品を集めますが、フードバンクでは、賞味期限が近い食品や、規格外野菜、規格外食品が集められます。
 

捨ててしまう食品を寄付する点は同じ

寄付する人や集まる食品に違いがあるものの、まだ食べられるにもかかわらず何らかの理由で捨てられてしまう食品を、食べ物を必要としている人に届けるという点は同じです。

具体的なフードバンクの仕組みや活動内容は、以下のページで解説しています。

フードバンクってどんな仕組み?どんな活動をしているの?その取り組みをご紹介します。:https://monodone.com/article/97
 

地域や職場でフードドライブを行うには?

フードドライブに参加するには、フードドライブを実施している自治体や企業に食品を寄付するほか、自分が住んでいる地域や働いている職場でフードドライブを実施する方法もあります。

地域や職場でフードドライブを実施する場合、以下の手順で進めましょう。

1.    計画
2.    事前準備
3.    フードドライブ実施
4.    提供先団体への食品寄付

まずは、フードドライブの実施計画を立てます。実施場所、実施期間、提供先団体、広報活動方法を決めましょう。
食品の提供先は、インターネット検索や自治体への問い合わせで選定するのがおすすめです。フードドライブの実施情報を周知するには、チラシやSNSを活用しましょう。

次に、計画に沿って、事前準備を進めます。広報活動で、どんな食品を集めたいのか、寄付を募る食品の詳細情報を伝えましょう。広報活動にともない、回収場所に必要な机や椅子、回収箱、看板なども準備します。

いよいよフードドライブ実施当日です。受付、食品の回収、分類、記録をする必要があるため、スタッフは3〜4人いたほうがよいでしょう。

食品が集まったら、提供先団体に寄付をします。
寄付するときは、どんな食品があるのかを記録したリストを一緒に渡すのがおすすめです。
 

フードドライブに参加する際の注意点

フードドライブに参加するには、以下の2つの注意点があります。

●    寄付に向いていない食品がある
●    賞味期限の残期間が設定されている

それぞれ詳しく解説します。
 

寄付に向いていない食品がある

フードドライブでは、どんな食品でも寄付していいわけではありません。寄付に向いている食品と、向いていない食品があります。

一般的なフードドライブで寄付に向いているのは、以下のような食品です。

●    米
●    缶詰
●    うどん、パスタ、そばなどの乾物
●    調味料
●    お菓子
●    粉ミルク、離乳食などの乳児用食品
●    フリーズドライ食品

一方、以下のような食品は寄付に向いていません。

●    生鮮食品
●    冷蔵・冷凍食品
●    瓶詰の食品
●    開封されたもの
●    賞味期限切れのもの
●    破損しているもの

フードドライブに参加するときは、寄付に向いている食品かどうか事前に確認しましょう。
 

賞味期限の残期間が設定されている

フードドライブでは、寄付する食品の賞味期限の残期間が設定されていることが多いです。

設定期間はフードドライブの開催者によって異なりますが、環境省では、フードドライブに寄付する食品について

「賞味期限が最低でも1カ月以上ある食品を回収対象としたほうがよい」

としています。

実際のフードドライブでは、賞味期限の残期間を1〜3カ月以上に設定しているところが多いです。

そのため、地域や職場でフードドライブを実施するときは、フードドライブの実施情報を伝える際、賞味期限の残期間についてもしっかり周知しましょう。

実施されているフードドライブに参加するときは、開催者に賞味期限の設定残期間を確認し、寄付したい食品の賞味期限が残期間を満たしているかどうか確認してください。
 

まとめ

フードドライブの仕組みと、フードバンクとの違いをご紹介しました。

フードドライブに参加することで、食べ物が必要な人へ届けられフードロス問題への取り組みにもつながります。フードバンクと異なり、フードドライブは一般家庭を対象としているため、より社会福祉活動に参加しやすいでしょう。

 

 

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