リユースとは?個人ができることには何がある?

リユースとは?個人ができることには何がある?


3Rという言葉を聞いたことはありますでしょうか。3Rとは「リサイクル」「リデュース」「リユース」の頭文字をとったものです。

今回は、3Rの中の「リユース」についてご紹介します。

 

1.リユースとは

リユースとは、日本語で「再使用」や「再利用」という意味です。モノを大切にし、繰り返し使うことを表しています。

自分で使わなくなったモノを捨ててしまう前に交換や修理したり、買取りに出したりすることもリユースの一つです。

もう一度、販売や消費の段階に戻すことができ、そのモノを必要とする人のもとで再び使用されることになるからです。

他にもリユース活動としては、以下のようなものがあります。

  1.  自分の家で詰め替え(リフィル)を行う
  2.  外出先で詰め替え(リフィル)を行う
  3. 自宅で容器を返却する
  4. 外出先で容器を返却する

細かくみていきましょう。

 

自分の家で詰め替え(リフィル)を行う

シャンプーやボディソープ、洗剤などを自宅にある容器に詰め替えて使用している方も多いのではないでしょうか。

中身を詰め替えることによって、プラスチックなど容器のゴミがでません。ゴミの削減につながるこの行動も、リユース活動の一つです。

 

外出先で詰め替え(リフィル)を行う

マイボトルなどを持参し、飲み物だけを購入できるお店も増えてきました。これにより容器を使い捨てにせず、いろいろな飲み物を楽しむことができます。

また食品や洗剤などを、量り売りで販売するお店もあります。

自分の好きな容器で中身だけを必要な分のみ購入することができ、こちらも使い捨て容器すなわちゴミの削減につながります。

 

自宅で容器を返却する

リユースできる容器で食事が配達され、次回の配達時に容器を回収してくれるサービスもあります。

これは牛乳瓶配達の仕組みをもとに、考えられたリユースのビジネスモデルです。

 

外出先で容器を返却する

商品を購入する際にデポジットを支払うと、リユースが可能な容器で商品が提供されるサービスもあります。

デポジットは容器を返却する際に払い戻してもらうことも、次回のデポジットとして利用できるよう預か残高として残しておくこともできます。

他にもレジ袋は購入せず、ここ数年、エコバッグを使用しているという方もいると思います。繰り返し使えるエコバッグもリユースの一つです。

 

 

2.リユースのメリット・デメリット

リユースには、メリット・デメリット両方の側面があります。

ここからはリユースのメリット、デメリットそれぞれについて考えてみます。

 

リユースのメリット

リユースのメリットには、以下のようなものがあります。

  1.  モノを大切にする心が育まれる
  2. 商品を安く手に入れることができる
  3. 過剰な生産を抑えることができる
  4. ゴミの量が減る

一つずつ確認していきましょう。

 

モノを大切にする心が育まれる

現在のように豊かでなかった時代には、「もったいない」という気持ちを持ちモノを長く大切に使っていました。

近年では使い捨てできるモノが安価で気軽に購入できるなど便利になる一方、モノに愛着を持たず、すぐ捨てたり同じようなモノを購入したり無駄な消費に走る傾向があります。

リユースすることで、モノを長く大切に使おうという心を育むことができます。

 

商品を安く手に入れることができる

リユースされたモノは中古品扱いになり、新品よりも大幅に安く販売されることがほとんどです。

リユースの取り組みとして、必要なモノが安く手に入ることは大きなメリットといえるでしょう。

 

過剰な生産を抑えることができる

リユースを行うことでモノを長く大切に使い続ける人が増えれば、モノの生産を抑えることができます。

限りある資源を、より有効に使用できます。

 

ゴミの量が減る

モノを大切に、繰り返し使うことによりゴミの量が減ります。

それによりゴミを焼却する際に排出される二酸化炭素の量が減り、地球温暖化のリスクが軽減します。

 

 

リユースのデメリット

リユースすることのデメリットには、以下のようなことがあります。

  • 修理代が高くなる場合がある
  • 経済活動が衰退する

 こちらも一つずつみていきましょう。

 

修理代が高くなる場合がある

モノを長く使っていると壊れてしまうことがあります。

特に家電や機械製品は修理代が高くなりやすく、新品を購入するよりも修理代の方が高くなってしまうケースがあります。

 

経済活動が衰退する

メーカーがモノを作り小売店が販売することで利益が生まれ、経済が回ります。

モノを大切に使い続けることで新たなモノを買わなくなったり、購入の際に中古品を選んだりすることで経済活動が回らず、悪影響を及ぼすこともあります。

 

 

3.個人が取り組むなら

ここからは個人で取り組むことができるリユースについて、ご紹介します。

具体的には、以下のようなものがあります。

  • フリマアプリを使う
  • 友人や地域に住む人と譲り合う
  • リサイクルショップを活用する
  • チャリティーに参加する

詳しく説明します。

 

フリマアプリを使う

最近ではスマホのフリマアプリを使って、簡単にリユースを行うことができます。

人気のフリマアプリでは不用品を数枚写真に撮り簡単な文章を添えるだけで出品ができるなど、気軽に出品できるよう工夫されています。

自分にとっては不要なモノでも購入希望者が多くいるモノもあり、思わぬ高値で売れることもあります。

 

友人や地域に住む人と譲り合う

地域の情報誌や新聞の地域情報などを活用し不用品を譲ってもらったり、自分の不用品を誰かに譲ったりすることは、以前からよく行われているリユースです。

公民館で子どものおもちゃ交換や、学校で卒業生から制服などを譲り受けた経験のある方もいるのではないでしょうか。

友人や地域に住む人の間で気軽にできるので、次から次へとリユースされることも多く、長年にわたって一つのモノを使い続けることができます。

 

リサイクルショップを活用する

リサイクルショップを活用することも、昔からあるリユースです。

家にある不用品をリサイクルショップに持ち込むだけでなく、リサイクルショップで販売されているゲームや本、大型の家具・家電など幅広い製品を購入することで新品を買うより安価で手に入れることができます。

 

チャリティーに参加する

チャリティーに参加することで、自分にとっての不用品を誰かの役に立てることもリユースです。

最近は衣類だけでなくパソコンやスマホなど電子機器がチャリティーに出され、リユースされることが増えました。

まだ使えるモノを寄付してもらい、それらをメンテナンスして必要とする人に販売するリユースの仕組みで得た利益を環境保全や社会貢献活動に役立てているチャリティーショップもあります。

 

 

4.このほか個人でできる取組み

個人でできる取組みには、上の項で紹介した取組み以外にも多くあります。

例えば、

  • 使用している製品の部品が消耗した場合は、買い換えせずスペアを使用する
  • マイバッグやマイボトルを活用する
  • 再利用が可能なボトルや容器に入った商品を購入する
  • 家具や洋服をリメイクし、長く使用する
  • 古着屋や古書店を利用する
  • 食べきれない食品などは、早めに人に譲るかフードバンクなどに寄付する

などです。

まずは、気軽にできることから始めてみましょう。

 

 

まとめ

今回は3Rのうちの一つである、リユースについてご紹介しました。

他の2つのR、すなわちリデュースは「廃棄物をできるだけうまないこと」であり、リサイクルは「一度資源に戻し、再利用すること」を意味します。

最近では、「ゴミになりうるものは買わない、受け取らない」ことを意味するリフューズと、「使えるものは修理・修繕しながら長く使う」ことを意味するリペアの2つのRが加わり、5Rという言葉も生まれています。

いずれも資源やモノを大切にし、なるべくゴミを出さない生活を目指すものです。これを機に、できるものから始めてみませんか?

 

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