モノドネ登録団体のご紹介Vol.15/認定NPO「文化学習協同ネットワーク」

モノドネ登録団体のご紹介Vol.15/認定NPO「文化学習協同ネットワーク」

 

今回の記事では、モノドネに登録されている団体様を紹介していきたいと思います。第15回目は、子どもたちの学習支援、不登校児童・生徒たちの居場所づくり、若者の社会参加を促す就労訓練で支援する「認定NPO法人文化学習協同ネットワーク」です。

 

認定NPO「文化学習協同ネットワーク」の概要

法人名認定NPO「文化学習協同ネットワーク」
設立1974年  
※法人化:1999年11月16日  
認定NPO:2013年3月
住所〒1810013 三鷹市下連雀1丁目14-3
公式ホームページhttps://www.npobunka.net/

 

「文化学習協同ネットワーク」とは

文化学習協同ネットワークが発足したのは1974年。当初は学習支援事業として、東京都三鷹市で中学生のための「勉強会」を開設します。

その後、国内の不登校の現状を知ることとなり、新たに不登校の子どもを対象にしたフリースペース「コスモ」を開設。このフリースペース「コスモ」は、学校に行かない・行けない不登校の子どもたちでも安心して行き来できる「もう一つの居場所」です。

文化学習協同ネットワークでは、不登校の子どもを対象にしたフリースクールの開催・交流スペース・ソーシャルファームなどの活動で、不登校に関したあらゆる問題に立ち向かってきました。

増加が続く、子どもたちの「不登校」

小・中・高に限らず、子どもたちの不登校は年々増加している大きな社会問題です。  
2021年に文部省が発表した「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によれば、2020年(令和2年)の長期欠席者の数は28万7747人(小中)。

病気・新型コロナウイルス感染回避を差し引いても、過去9年間連続で右肩上がりの結果です。1991年から比較ともなれば約3倍の不登校件数で、もはや他人事とは言えないでしょう。

そして、長期欠席者で大きく割合を占めるのがこの「不登校」なのです。  
「いじめ」「非行」「対人関係」などさまざまな不登校の理由がありますが、最も多いのは「無気力・不安」。

具体的には、

  • 本人的には登校の意思があるものの、朝になれば体を崩してしまい、学校にいけなくなる
  • 何事も真剣にうちこめず、生活に充足感も生まれないことで「うわの空」の状態が続く

などがあげられます。

逆に捉えれば、不登校の子どもたちは深く悩み、自分ひとりでどうしていいのかわからない状態に陥っていると言えます。また中学生の思春期にもなれば、親に相談することも恥ずかしいと思う子どもも必ずでてくるでしょう。

このようなハッキリとしない不登校の問題には、支援団体などと何度も相談しながら、自分の道を見つける必要があります。  
団体への相談についても、5年前と比較すると約1.2%、件数にして2万件以上も増加していることが分かっているんですね。

代表の想い、そして認定NPO法人へ

団体代表である「佐藤洋作さん」は自身のホームページで、  
「私たちの取り組んできた仕事をひとことで言えば居場所づくり。子どもや若者たちと、保護者や地域の皆さんと協同して自立の根拠地である居場所を守ってきた、つくってきた(以下省略)」と語ります。

「文化学習協同ネットワーク」は2013年に認定NPO法人格を所得しました。  
それから現在に至るまで、新たな交流スペース・ソーシャルファームなど、登校や就労に対して悩みを抱える子どもたちが社会や人と繋がれる取り組みを続けているのです。

>>認定NPOについて(https://monodone.com/article/22)

 

活動内容、寄付の使い道

認定NPO法人「文化学習協同ネットワーク」のおもな取り組み・寄付金の使い道を紹介します。

  1. 不登校の子どもを対象にした「フリースクール」の運営
  2. 交流スペース「Link」の運営
  3. ソーシャルファーム(ベーカリー・農業など)

不登校の子どもを対象にした「フリースクール」の運営

何かしらの事情があり学校に行けない・行かない就学年齢の子どもたちを対象に、月曜日から金曜日までの週5日で「フリースクール」を運営します。  
さまざまな人と触れ合うことで、これまで自分や社会に対する否定的なイメージを肯定的なものへ組み替えることが目的です。

フリースクールの開催プロジェクトには、農業体験・冒険旅行などがあります。  
また、2020年からは新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で、オンラインスクールの試行など「子どもたちが安心安全に学べる環境作り」もスタート。

交流スペース「Link」の運営

「お互いの存在を承認しあい、豊かな関係性を作り出す主体になってほしい」  
そんな思いが込められた交流スペース「Link」は、週に4日、若者たち一人ひとりの自立を支援する活動拠点をスタートさせます。

「ひきこもり」  
「働いてみたけど、頑張りすぎて疲れてしまった…。」  
など。

居場所を求めて集まったメンバーは、交流スペース「Link」を拠点としていろいろなプログラムに参加するほか、就職活動・アルバイトに励みます。  
もともとは2008年に東京都若者社会参加応援ネット「コンパス」の名でスタートしましたが、登録メンバーによって「Link」に名称変更。

交流スペースの活動内容具体例
リンク会議参加メンバーが「Link」の活動内容について議論します。
昼プロ献立を決めたり買い物にいったり…など。  
食べる以外のやりとりも含めて、お昼のランチを有意義に過ごします。
アーリーバードレジンアクセサリー、手芸、プラモデル、イラストなど、自分が作りたいものを自由に楽しく創作します。
映画を語る語る会集まったメンバーが、作品について語る会です。
フリースペース(休止中)プログラムに縛られず、おしゃべりしたり音楽を聞いたりと自由に過ごせる空間です。
お茶会(休止中)お茶の先生が立ててくれる抹茶をいただく会です。
季節限定イベント
  • リンク文化祭
  • リンクBBQ
  • クリスマス会、など

 

ソーシャルファーム

ソーシャルファームとは、自律的な経済活動を行いながら就労に困難を抱える方が必要なサポートを受け、ほかの従業員と一緒に働く社会的企業です。

まだまだ発展途上ではあるものの、文化学習協同ネットワークでは次のソーシャルファーム活動に力を入れて取り組みます。

ベーカリー  
コミュニティベーカリー「風のすみか」は、安心・安全な天然酵母パンを提供する、地域に根ざしたベーカリーです。すみか研修(就労研修)では、パン屋業希望の若者に限定せず、ベーカリーの実践を通して基礎的能力を養います。

就労するのは実際の現場だからこそ、緊張感が生まれ、失敗を繰り返すなかで少しずつ自信を身につけることができます。また人と共に働くことで、他社への理解、協力性の重要さを深めていくのです。

「一緒に学ぶからできる」

皆で考えるイベント企画・地域の行事へ参加するなど、ひとりでは知ることができない仕事の面白さをこの就労研修で学んでいます。

 

農業  
農場では、コミュニティベーカリー「風のすみか」に提供する作物を収穫するなど、若者の未来を創造できるような活動をおこないます。

栽培している作物は、小麦・野菜・ブルーベリーなど、年間通じて約50種類以上。野菜を食べてくれる人、野菜を生産する人、農場やその活動を受け入れてくれる地域の人など、多くの人が関わる農場体験は、学校や社会で苦しむ若者の大きな支えとなっています。

 

行政・教育機関・企業との連携

行政や他企業との連携は、団体の信用性において重要です。  
文化学習協同ネットワークでは、多方面から深いサポートを受けています。

昼間の子どもの居場所「ぱれっと」(行政)

行政と連携をして、子どもたちの安心できる居場所の「ぱれっと」を開設しました。発達課題や自分のペースで五感をフル活用し、自ら課題に取り組めるように支援します。

一部企業との協力で、2週間の職場体験に参加(企業)

一部企業と協力のもと、2週間の職場体験に参加しました。参加したメンバーの感想では、昼食なども含めて就労時間を共に過ごしたことで、「スーツ姿で働く光景が自分にはむり」というこれまでの固定概念が崩れたそう。  
企業との協力を堺にひとりの若者が就職へ歩み始めた事実は、ぜひ次の世代にも受け継がれてほしいですね。

学校をタッグを組み「出張面談」「キャリア講座」の実施(教育機関)

文化学習協同ネットワークと学校がタッグを組み、出張面談やキャリア講座を実施します。「進路未定のまま学校から離れてしまう」ことは、すなわち若者が社会から孤立する原因の一つです。  
この面談や講座では、地域の側から支えることで孤立を防ぐことが目的です。

そのほか、困窮世帯の子ども達の訪問支援事業でサポートもおこないます。

 

「文化学習協同ネットワーク」へ寄付できるもの

「文化学習協同ネットワーク」へ寄付できるもの、寄付の手順をご紹介します。

寄付できるもの種類金銭のみ直接支援される場合は、団体様へご確認ください。
金銭振込
  • 銀行口座へ振込
  • 振込用紙を使って振込
クレジット カードVISA、MasterCard
物品-不用品をお金に替えてからの寄付ができます。  
>>モノで寄付の【モノドネ】を詳しくみる  
(https://monodone.com/donation_items/)
ボラン ティア
  • フリースペースでの遊びやお話の相手
  • 長距離移動の際の車の運転
  • 職場体験や課外活動の同行
  • パソコン講師(ワード・エクセル等)
  • 学習支援(英・数を中心に中学程度から)
  • その他の特技の講座開催(例:ヨガ・簿記など)
  • 事務、名簿の整理・封書・発送作業など
活動日などは、文化学習協同ネットワーク公式ホームページの「ボランティア・ご寄付をお考えの方へ」をご確認ください。

物資での寄付をご検討中の方は団体へ直接お問い合わせください。  
※「文化学習協同ネットワーク」は税額控除対象です。

>>認定NPO「文化学習協同ネットワーク」を応援する  
(https://monodone.com/detail/15/)

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手続きは3ステップ

  1. 寄付したい団体を選ぶ

    モノドネ掲載団体の中から、あなたが応援したい活動団体を選びます。

  2. 申し込みをする

    申し込みフォームに必要事項を入力し、完了メールを受け取る。

  3. 寄付品を発送する。

    メールに記載された発送先へお品を発送する。

    ※買取王国系列店舗への持ち込みも可能です(一部対象外店舗あり)。

発送されたお品を専任スタッフが査定し、その査定額全額があなたの選んだ活動団体への寄付金になります。 査定額はメールにてお知らせします。
選んだ活動団体が寄付金控除対象団体であれば、寄付金控除を受けられます。

※寄付金控除を受けるには領収書が必要ですので、お申し込みの際に領収書希望を選択ください。

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