モノドネ登録団体のご紹介Vol.22_認定NPO法人 テラ・ルネッサンス

モノドネ登録団体のご紹介Vol.22_認定NPO法人 テラ・ルネッサンス

 

今回の記事では、モノドネに登録されている団体様を紹介していきたいと思います。 
第22回目は、すべての生命が安心して生活できる社会の実現を目的とし、子ども兵の社会復帰支援や被災地支援の活動を繰り返す「認定NPO法人 テラ・ルネッサンス」です。

 

認定NPO法人 テラ・ルネッサンスの概要

法人名認定NPO法人 テラ・ルネッサンス
設立2001年10月認定  NPO:2014年5月
住所〒600-8191 京都市下京区五条高倉角堺町 21 番地 jimukinoueda bldg. 403 号室
公式ホームページhttps://www.terra-r.jp/index.html

 

 

認定NPO法人「テラ・ルネッサンス」とは

2001 年に京都府にて発足したテラ・ルネッサンスは、途上国で生活する元子ども兵、 地雷・不発弾被害者、紛争・災害の影響を受けた人々に支援をおこなう非営利団体です。 
団体名称のテラはラテン語で「地球」、ルネッサンスは英語で「再生・復興」の意味を持ち、世界平和の実現を目的に、カンボジア、コンゴ、ブルンジ、ラオス、ウクライナ など多国にわたり支援活動を続けてきました。 
国連にも認められているテラ・ルネッサンスは、以下 3 つの活動理念をもとに、課題の解決に取り組んでいます。

 

  1. 私たちは一人ひとりに「未来をつくる力」があると信じ、市民の可能性を追求しています。
  2. 私たちは内なる変化がすべての変化の始まりであり、変革の主体者は私自身であることを理解しています。そして、他人も変革の主体者であることを理解し、相手を尊敬しています。
  3. 私たちはあらゆることは常に変化することを理解し、あきらめずに活動し続けています。 
     

また元子ども兵士や地雷などの継続的な課題だけでなく、2022 年 2 月に発生したウクライナ侵攻・2020 年に発生した大規模感染(COVID‐19)などで被害を受けた難民への取り組みも活発です。

 

 

途上国で起きている問題

まずはテラ・ルネッサンスが重きを置いている活動の、地雷・子ども兵・クラスター爆弾(不発弾)の現状について理解していただければと思います。


 

“悪魔の兵器”と呼ばれる「地雷」の現状

世界には今もなお 6,000 万〜7,000 万と数多く地雷が埋設されています。地雷により被害を受けた人は、1979 年〜2016 年の間の 37 年間で 6 万 4 千人を超えていま す。 
地雷は人を殺すためでなく体の一部を損傷させることを目的にしており、踏んだものを無差別に殺傷することから、通称「悪魔の兵器」とも言われています。 
地雷が大量に流通する大きな要因は、一つ 300 円〜3,000 円と安価で手に入れられる、武器として使いやすいことです。さらに埋め込まれた地雷を一つ除去するには「300 ドル〜1,000 ドル(日本円で約 3 万〜10 万)」と膨大なお金が必要になるほか、除去する人のリスク・時間も考慮しなければなりません。 

戦争が終わった地域に住む人びとは、現在も地雷の恐怖に怯えながら生活しています。なかには地雷被害を受けた人もいます。体には不自由が残り、一日働いてもまともな稼ぎにはならず、時には食料が尽きるなど苦しい生活を続けているのです。

 

 

自ら志願せざるを得ない「元子ども兵」の現状

日本では馴染みのない言葉ですが、子ども兵とは「大人たちに強要、または自らの意志によって戦闘に加わる 18 歳未満の子供の兵隊」をいいます。現在、アジア、アフリカ、中東などの紛争地域において、25 万人以上もの子ども兵が存在すると言われています。 
反政府組織に誘拐されて兵士にさせられる子どももいれば、家族のために自ら子ども兵に志願するものもいます。 
子ども兵になると、前線で”弾の身代わり”として使われるほか、親や友人など他人を殺すよう命じられる場合もあります。 
いずれにしても、兵士を経験した人びとは識字できないことも珍しくありません。帰還後には「ストリートチルドレン(路上生活)」となる子どももいます。学業に専念する余地など一切ない状態なのです。

 

 

庭にさえ転がる「クラスター爆弾(不発弾)」の現状

クラスター爆弾は、一つの親爆弾によって大量にばら撒かれる方式の爆弾のことで、 集束爆弾・親子爆弾とも呼ばれます。またクラスター爆弾の発射方法には投下型と発射型が存在しますが、いずれも 5%〜30%は不発弾となります。 
こうした不発弾は「第 2 の地雷」と名称づけられており、子どもが平気で手に取れるような道端、学校の校庭、畑に落ちていることも珍しくないのです。 
クラスター爆弾と知らずに遊んだり、金属を集めるために解体している中に爆発する事故も起きています。 
実際に子爆弾で被害に遭ったひとの 98%は一般市民というデータもあり、地雷と同じく無差別に攻撃を受けている状況です。 
>>認定 NPO について(https://monodone.com/article/22)

 

 

 

活動内容、寄付の使い道

認定 NPO 法人「テラ・ルネッサンス」のおもな取り組み・寄付金の使い道を紹介します。

 

  1. 【ウガンダ】元子ども兵たちの社会復帰支援
  2. 【カンボジア】地雷撤去した土地で生活する人びとへの支援
  3. 【ラオス】子どもたちの命を守る不発弾回避教育
  4. 【コンゴ】紛争によりシングルマザーとなった女性への生計向上支援 
     

 

元子ども兵たちの社会復帰支援

テラ・ルネッサンスの活動軸のひとつが元子ども兵たちの社会復帰支援です。基本的な教育すら欠如している元子ども兵士は、文字の読み書き、算数ができないことも多いのが現状です。 
もちろん職業技術を取得するきっかけもないため、仕事に就いて生活費を稼ぐことすらできません。 

こうした弱い立場に置かれる元子ども兵士に対して「3 年間で社会復帰するために、必要な能力を身につけ経済的に自立すると共に、地域住民との関係を改善しながらコミュニティで安心して暮らせるようになる」という目標を掲げ、元子ども兵の社会復帰支援プロジェクトを行っています。 
   
支援活動に伴う成果として、支援後に自尊心が 1.7 倍に向上、人とのつながりが 3 倍以上、支援後の平均収入が 50 倍以上に向上しました。


– 元子ども兵社会復帰支援の実例 –

 

  • プロジェクト参加者とその家族の状況に応じて毎月の食費と医療費をクーポンで配布。
  • 職業技術、識字・計算能力などの能力向上のための訓練に加え、基礎教育、基本的な健康管理のクラスを開講。
  • 週に 1 回元子ども兵とその近隣住民を対象に平和教育の授業を開講し、アチョリ民族の伝統的な和解方法などを共に学ぶ機会の提供 
     

 

 

地雷撤去した土地で生活する人びとへの支援

テラ・ルネッサンスでは、2001 年よりカンボジア内の地雷撤去した土地で生活する人々へ支援を繰り返しています。具体的には、地雷撤去団体「MAG(Mines Advisory Group)」に金属探知機、掘削機、灌木除去の機械運営費の提供、家庭菜園や家畜飼育といった「収入源の多様化」、基礎教育の支援などです。 

地雷撤去においては、MAG と協力して、15 年間で約 334,000 m²(北海道 5 個分) から不発爆弾を除去し、のべ 2,092 名(323 家族)に安心して生活できる土地を提供してきました。 

一方で生活支援は、地雷で体の一部に被害を受けた方々に対して、こおろぎの捕獲・飼育・養豚・養牛・家庭菜園など障害者でもできる仕事の多様化を促進します。 

テラ・ルネッサンスのスタッフはカンボジアに駐在しているため、こうした現地での継続的な支援が可能となっているのです。 
 

– 地雷撤去後の生活支援の実例 –

 

  • 住民組織に登録する 100 家族に対し、村が抱える課題の議論・有機野菜栽培の技術の提供などをおこなう「自治会」を、月 1 回で開催
  • 京都橘ライオンズクラブの支援より、地雷が残るカンボジアの村に小学校の新校舎完成
  • 地雷撤去が完了した 3 ヶ村を対象に、住民参加型の村落開発支援を実施 
     

 

 

子どもたちの命を守る不発弾回避教育

ラオスのシエンクアン県には、田んぼ・川・山・家の庭・学校の校庭など、至るところに多くの不発クラスター爆弾が残されています。テラ・ルネッサンスでは、MAG-Lao、 UXO-Lao に資金や金属探知機を提供し、不発弾撤去活動を促進しています。 
これまでに約 55,600 m²から不発弾の除去に関わり、のべ 1,334 名に安心して生活できる場所を提供してきました。また爆弾で大規模な爆撃を受けたシエンクアン県では、中学校や小学校の建設も完了しています。多くの子どもたちがラオス政府教育省の基準にあたる「一部制の授業」を受けています。 
 

– 不発弾回避教育の実例 –

 

  • 2008 年と 2015 年に、県内の教育施設建設用地の撤去活動費を MAG-Lao に提供
  • 2016 年には、MAG-Lao の女性 12 名で結成される「第 31 不発弾撤去チーム」に 1 年分の運営活動資金を提供
  • ラオスを舞台にしたクラスター爆弾の啓発漫画を制作(クラウドファンディングで英語版も作成) 
     

 

 

紛争によりシングルマザーとなった女性への生計向上支援

テラ・ルネッサンスは、元子ども兵の支援、爆弾撤去の推進活動だけでなく、紛争でシングルマザーになった女性たちの生活向上支援にも活発に取り組みます。 
支援をおこなう「コンゴ(コンゴ民主共和国)」では、1998 年以降の紛争で 540 万人もの人びとが命を失いました。現在も散発的な戦闘・武装威力による暴力・略奪行為がなされています。また女性にとって「世界悪の場所」と言われるほど、女性への暴力が深刻化している状況です。 
テラ・ルネッサンスでは、紛争によりシングルマザーとなった方々へ職業訓練を提供し、子どもたちを養う収入が得られるように支援しています。


– シングルマザー生活向上支援の実例 –

 

  • 2007 年より性的暴力を受けた女性・孤児に対して「洋裁技術訓練」を実施し、洋裁店を開業するビジネス支援をおこなう
  • 相互扶助グループを組織し、グループのメンバーが協力して自給食料を安定的に確保するための支援をおこなう
  • クラウドファンディング「コンゴ紛争を生き延びた女性たち小さな洋服屋さんプロジェクト」では、合計「435 万(目標 420 万)」の 
    資金調達に成功 
     

>>上記以外のシングルマザー支援の実績

 

 

行政・教育機関・企業との連携、そのほか実績

これまで紹介した国・活動以外にも多くの実績を残しています。

  • ウクライナ難民に対して食糧や日用品など継続的な物資、炊き出し・清掃や整理・手工芸など社会貢献の場の提供、現地の報告会を実施
  • 2022 年 8 月 4 日より、台湾に駐在員事務所を設立(現地での講演会の開催・台湾の企業から支援など、交流も深い)
  • 2021 年 7 月より、佐賀県基山町に所在する東明館学園と包括連携協定を締結し、グローバル人材育成事業をスタート
  • 2021 年には創立 20 周年記念として、「チャリティーオークション〜憧れのあの人と一緒に元子ども兵の自立を応援!!」を実施。石原さとみさん、ダルビッシュ有さん、仲村トオルさん等が協力し、計 1074 件、531,651 円を集める

 

 

 

テラ・ルネッサンスのメディア実績

メディア掲載・テレビ出演は、寄付団体を選んでいただく重要な要素のひとつです。 
テラ・ルネッサンスは各メディア露出などを積極的におこない活動域を広げています。

 

テレビ・ラジオ

  • 2022/7 
    TBS「報道特集」 
    内容:ウクライナ危機における課題や現状、テラ・ルネッサンスの活動を紹介 
     
  • 2020/6 
    NHKスペシャル 
    内容:新型コロナウイルスが感染拡大をみせるアフリカと、そこに生きる人々の現状を紹介 
     
  • 2019/2/6 
    NHK World / Side by Side 
    内容:テラ・ルネッサンスのアフリカ事業、ウガンダでの活動を紹介、など

 

WEB 掲載

  • エレビスタ株式会社 / 「スペースシップアース」 
    内容:テラ・ルネッサンス理事長の小川とアフリカ事業についてのインタビューが掲載 
     
  • 株式会社 EXIDEA / 「HonNe」 
    内容:社会貢献型電気料金プラン「テラ・ルネッサンスでんき」の紹介 
     
  • 東晶貿易株式会社 / 「お金マニュアル」 
    内容:テラ・ルネッサンスをおすすめの募金・寄付先として紹介、など

>>過去のメディア実績はこちら(https://www.terra-r.jp/news/media-coverage/index.html)

 

SNS・ブログ

SNS(フェイスブックやインスタグラム)やブログでも近況報告をされており、更新頻度も高めです。

ブログ(https://www.terra-r.jp/blog/index.html) 
ツイッター(https://twitter.com/terra_ngo
インスタグラム(https://www.instagram.com/terra_ngo/) 
フェイスブック(https://ja-jp.facebook.com/terra.ngo/

 

 

「テラ・ルネッサンス」へ寄付できるもの

認定 NPO 法人「テラ・ルネッサンス」へ寄付できるもの、寄付の手順をご紹介します。 
応援したいと思った方は、ぜひ下記を参考にご支援ください。

寄付できるもの種類・継続寄付 ・ファンクラブ会員 
 /1,000 円〜2,000 円 
・サポート会員(法人のみ) 
  /5,000 円 
・一回のみの寄付 
 /3,000 円〜
直接支援される場合は、 団体様へご確認ください。
金銭振込・銀行口座へ振込
クレジットカード利用可能
物品書き損じはがき 
使用済み携帯電話 
古本(他サービス)  
古着(他サービス※休止中)  
古紙(他サービス)  
※必ず団体に確認をとってから送るようにしてください。
不用品をお金に替えてからの寄付ができます。 
>>モノで寄付の【モノドネ】を詳しくみる 
https://monodone.com/donation_items/
その他ふるさと納税 
遺贈寄付 
本を購入して寄付 
フェアトレード商品を購入して寄付
詳細は団体ホームページ にてご確認ください。
ボランティア現在、ボランティアの募集はありませんが、職員やインターンの採用をおこなっています。

物資での寄付をご検討中の方は団体へ直接お問い合わせください。 
 ※「テラ・ルネッサンス」は税額控除対象です。 

>>認定 NPO 法人「テラ・ルネッサンス」を応援する (https://monodone.com/detail/25/)

 
 
 
 
 
 
 
 

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