寄付の種類、やり方を解説 | 個々に合った社会貢献活動をしよう

寄付の種類、やり方を解説 | 個々に合った社会貢献活動をしよう


ひとつに寄付といっても、どんな種類があるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。自分にあった方法を見つけることで、より寄付への関心も高まり、無理なく社会貢献に参加できるでしょう。

今回の記事では、寄付の種類、それぞれの寄付のやり方を詳しくまとめました。
 

 

目次

寄付先とその種類、方法

1.寄付先
 ・非営利組織
 ・病院・施設
 ・仲介者
 ・助成団体

2.寄付の種類
 ・金銭で寄付
 ・財産で寄付
 ・物品で寄付
 ・ふるさと納税
 ・寄付型クラウドファンディング
 ・募金サイトで寄付
 ・遺贈・相続財産で寄付
 ・特定寄付信託・生命保険信託の寄付
 ・ボランティア・プロボノ
 

 

寄付先とその種類、方法

寄付には様々な寄付先やその種類があります。今回は、寄付先(みなさんがお金やモノで支援する大まかな場所)4つと、寄付の種類を9つ紹介します。

 

1.寄付先

個人でおこなえる寄付先は、おもに次の4つがあげられます。

1.    非営利組織
2.    病院・施設
3.    仲介者
4.    助成団体


非営利組織

もっとも一般的な寄付は「非営利組織」への寄付です。非営利組織とは「営利を求めず、市民が抱える社会課題の解決に向けた活動」をする組織」です。非営利組織にはNPO、NGO、財団法人、社団法人などがあります。貧困、環境、まちづくり、福祉、教育など、その活動は多岐に渡ります。
非営利組織への一般的な寄付は、公式サイトから直接おこないます。仲介者を通さずに団体・組織へ寄付をする場合、かならずご自身で活動内容や活動実績に納得したうえで支援しましょう。
なお、各団体の詳細については「寄付団体で見かけるNPO、学校法人ってなに?信用度や活動内容に違いはある?」を一読ください。
 

病院・施設

病院や施設に寄付することもできます。国立病院、市民病院、民間病院など、数多くの病院にて寄付を募集しています。また施設においても、障がい者や高齢者が利用する「福祉施設」、図書館や資料館・博物館などの「文化施設」と、さまざまな寄付先があります。
さらに、一部の動物病院でも寄付をおこなう場合があります。動物が好きな方、ペットを飼っているという方は、動物病院への寄付も検討してみましょう。

病院国立病院、市民病院、大学病院、クリニック、診療所、動物病院など。
施設福祉施設(老人ホーム、保育所)

 

仲介者

仲介者は「NPOや社団法人などを紹介するサービス」です。信用金庫、信託銀行、クラウドファンディンサイト、ふるさと納税サイト、寄付・ボランティア情報サイトなどがそれにあたります。それぞれの仲介者をまとめました。

信託銀行・信用金庫UFJ信託銀行、三井住友信託銀行、各市区町村の信用金庫、など社会貢献寄付信託、特定寄付信託、ボランティア預金、寄付型定期預金、SDGs応援定期預金、少子化対策応援預金など
クラウドファンディングサイトCAMPFIRE(キャンプファイヤー)、Readyfor(レディーフォー)、Makuake(マクアケ)など寄付型クラウドファンディングを用いた寄付
ふるさと納税サイトさとふる、ふるなび、などふるさと納税を用いた地方自治体への寄付
寄付・ボランティア情報サイトヤフーネット募金、団体紹介サイトなど運営サイト独自の寄付サービス、寄付先の選び方などの情報提供、クリック募金、買取寄付、物品寄付など

クラウドファンディングサイトでは、寄付型クラウドファンディングのほかにも、購入型、投資型、株主投資型などがあります。詳しくは「クラウドファンディングは寄付の一種?違いは何?メリット・デメリットや事例まとめ」を参考にしてください。
情報サイトでは、各活動団体の「活動内容」や「寄付する際の注意点」をまとめているため、安心して寄付先を選んだり比較できるのがメリットです。なお、本サイト「モノドネ」も各分野の支援団体を紹介する仲介サービスの一つです。ぜひご活用ください。
 

 

助成団体

助成団体とは、事業や研究を行う団体や組織へ資金的に援助する団体です。主に自治体、財団、中間支援組織がそれにあたります。

自治体普通地方公共団体都道府県・市町村を統括する公共団体
特別地方公共団体特別区:東京にある23個の区
財団区:共有地だった不動産を維持・管理する区
地方開発事業団:公共事業を総合的に実施する団体
中間支援組織NPOとNPO、行政とNPO、企業とNPOを取りまとめる組織
財団一般財団法人

公益性の有無、活動目的の内容は問わない 

一定の財産があれば誰でも設立できる

公益財団法人

一般財団法人から移行しなければならない

きびしい認定が必要のため、信頼性が高い

 

自治体

自治体とは「都道府県や市区町村にある行政機関」です。地方自治体もしくは地方公共団体と表記されるケースもあります。日本で地方自治体が誕生したのは慶応4年(1868)と、もう遥か昔のことです。当時に制定された政体書が始まりと言われています。    

自治体とは「都道府県や市区町村にある行政機関」です。地方自治体もしくは地方公共団体と表記されるケースもあります。自治体は大きく「普通地方公共団体」と「特別地方公共団体」に分類します。日本でよく知られる自治体の多くは普通地方公共団体です。私たちの暮らす市町村もしくは都道府県にかならず一つは存在します。

自治体は大きく「普通地方公共団体」と「特別地方公共団体」に分類します。日本でよく知られる自治体の多くは普通地方公共団体です。私たちの暮らす市町村もしくは都道府県にかならず一つは存在します。    

自治体では地域内の自治をおこなうことが目的です。「多種多様なサービスで私たちの暮らしを手助けする身近な存在」それが地方自治体です。    自治体では地域内の自治をおこなうことが目的です。「多種多様なサービスで私たちの暮らしを手助けする身近な存在」それが地方自治体です。

自治体への寄付は「ふるさと納税サイト」、各自治体のホームページに設置の「寄附申込書」等からおこなえます。自治体によっては物品での寄付も募集しています。パソコン、楽器、食品、金券等だけでなく、土地や森林も寄付できます。物品寄付の詳細や受け入れ状況は、お住まいの自治体のホームページ、電話にて確認しましょう。

 

中間支援組織

中間支援組織とはNPOとNPO、行政とNPO、企業とNPOを取りまとめる組織です。”NPOを支援するNPO”と呼ばれることもあります。

中間支援組織の考え方ができたのは1990年代です。この年にNPOの設立もスタートしています。つまり、中間支援組織とNPOは大きく連動していることが分かります。

中間支援組織の役割は「行政と地域の間にたち、社会が抱える問題・課題の解決を手助けする」ことです。団体に対して運営の助言・相談、スタッフの研修、団体間のネットワーク構築、行政や仲介者へのサービス提供など、「第三者としての立場・視点」で支援することが目的です。

どれくらいの中間支援組織があるのかはハッキリとしていませんが、内閣府の資料によると現在「約200組織」が存在すると言われています。また当調査から、地域のNPOの育成、地域でのネットワークづくりを支援する組織が多いことも伺えます。

中間支援組織は、都道府県または市区町村のホームページ、特定非営利活動法人「日本NPOセンター」などから探すことができます。中間支援組織ごとで寄付の方法や条件が異なるため、寄付を検討する場合は、しっかりと概要に目を通しておきましょう。


財団

財団とは「特定の目的を持ち、財産の集合体からなる団体」です。財産とは、いわゆる「お金」を指します。テレビやSNS等で「財団」という言葉を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

「自分が持つ財産を世の中に役立ててほしい」
「社会貢献のために使ってほしい」など

世の中の財団の多くは「設立者の意志」を目的に設立されています。財団に寄付することで、財産の運用を法人に任せることができます。

財団には大きく「一般財団」と「公益財団」に分類します。公益とは「公益性」の意味です。「より公益性ある活動が見込めると判断した財団」に法人格が与えられます。
そのため、公益財団を作るには一般財団法人の設立が必要です。厳しい認定を受けたのち、公益財団法人となります。以上のことから、一般財団よりも公益財団のほうが信頼性は高いと言えるでしょう。

種類要件
一般財団法人公益性の有無、活動目的の内容は問わない
一定の財産(300万)があれば、誰でも設立できる
公益財団法人一般財団法人から移行しなければならない
きびしい認定を受ける必要のため、一般財団よりも信頼性が高い

 

大手企業や著名人が設立する財団もあります。

 業種(職業)設立者(会社)財団名
企業技術トヨタ公益財団法人「トヨタ財団」
ソニー公益財団法人「ソニー教育財団」
サービスセブンイレブン一般財団法人「セブン-イレブン記念財団」
イオン公益財団法人「イオン環境財団」
著名人実業家(マイクロソ
フトCEO)
ビル・ゲイツビル&メリンダ・ゲイツ財団
俳優レオナルド・ディカプリオレオナルド・ティカプリオ財団(LDF)
ミュージシャン・実
業家
YOSHIKIYOSHIKI FOUNDATION AMERICA

自分が好きな有名人やアーティスト、企業が設立した財団に寄付してみるのも一つの選択肢です。信頼のおけるNPO法人とのネットワークが構築されており、寄付金の使い道も明確なのが特徴です。

 

2.寄付の種類

続いて、9つの寄付の種類を解説します。
 

金銭で寄付

最も一般的なのは金銭での寄付です。現金、クレジットカード、電子マネーなどが使えます。

 

現金で寄付する場合は、口座での引き落としや振込、募金箱への募金などが挙げられます。現金での寄付は、1回のみ寄付したいという場合におすすめです。

 

クレジットカードで寄付する場合、1回のみの寄付のほか、毎月や毎年などの定額寄付ができます。最初に寄付をするときにクレジットカードを登録すれば、その後は決まった日や月に寄付できる仕組みです。

継続して寄付をしたい方はクレジットカードがよいでしょう。

 

また、最近は電子マネーで寄付ができる団体も増えています。電子マネーにはさまざまな種類がありますが、大きく分けて「プリペイド型」と「ポストペイ型」の2つに分けられます。

 

プリペイド型とは、あらかじめ電子マネーに決まった金額をチャージしておき、チャージされた金額の範囲内で決済ができる電子マネーです。

 

一方ポストペイ型は、決済した分だけ後から請求がくる電子マネーです。

 

ポストペイ型の電子マネーで寄付をする場合、後から請求が来ることから、使いすぎてしまう可能性があります。あらかじめ無理のない寄付金額を決めて、使いすぎないように注意しましょう。

 

財産で寄付

財産で寄付もできます。
次のようなものが財産といえるでしょう。

  • 土地
  • 建物
  • 金類
  • 金券類

土地や建物は所持しているだけでも管理や前金が大変ですから、処分で悩まれている方は寄付も検討してみましょう。

金類や金券も、還元率が高いことから財産のひとつといえます。
 

 

物品で寄付

物品でも寄付できます。 
物品での寄付は受け入れる団体と、受け入れない団体があります。各団体・組織の寄付できるものを参照しましょう。

一般的に寄付できるものは次のものです。
 

食品白米賞味期限の制約あり
乾麺(うどん・素麺・パスタなど)
お菓子
調味料(食用油、醤油など)
飲料(ジュース、コーヒー)など
衣類品古着主に再利用できる状態の品
バッグ
ランドセル
アクセサリー
日用品タオル

未使用に限る

経年劣化で不可能あり

防災グッズ
洗剤・洗濯用品
トイレットペーパー
シャンプー・リンス
医療関連マスク未使用・未開封に限る
アルコール
消毒ジェル
フェイスガード
防護服

各団体で年数や状態の決まりが違います。
物資をする場合は、あらかじめ確認しておきましょう。

 

ふるさと納税

年々、ふるさと納税を利用する方が増加しています。自治体(地方公共団体)や特定のNPOに一定額を寄付することで、返礼品がもらえたり、節税につながることが注目を浴びています。

対象となる自治体は都道府県や市町村によって異なります。ふるさと納税に興味がある場合は、 過去の寄付控除を参考にしてください。
>>ふるさと納税を詳しくみる(https://monodone.com/article/23)

 

寄付型クラウドファウンディング

寄付型クラウドファンディングとは、公益的な活動をおこなう団体が、社会問題解決のために支援者から「寄付金」を集めるものです。基本的には各クラウドファンディングサイトで募集します。

クラウドファンディンとの違いはリターンの有無です。多くのクラウドファンディングは資金集めに成功すると、支援者にはものやサービスを受けられる特典があります。

一方で寄付型クラウドファンディングは見返りがありませんが、活動目的がはっきりしていることからより納得した寄付ができるでしょう。
 

 

募金サイトで寄付

募金サイトの種類はさまざまですが、中でも寄付団体をまとめたものは有名です。複数のNPO・ 公益法人と繋がっていますから、ひとつのサイトで応援したい団体を見つけやすいです。

モノドネでも多数の団体と提携するほか、寄付に関するさまざまな情報もお届けしています。 
モノドネ最大の特徴は「みなさんの不用品が寄付金に変わる」ことです。知識豊富な専門家が、 ひとつひとつ丁寧に査定して、各団体様へ支援させていただきます。
「お金だと抵抗があった」「物資のやり方がよくわらない」といった方は、ぜひ検討してくださいね。

>>モノドネを詳しくみる(https://monodone.com/)

 

遺産・相続財産で寄付

遺産・相続財産も寄付できます。遺産を「遺言を用いて、特定の団体に財産を譲渡すること」を遺贈といい、自分の意志で遺産を寄付することができます。 
遺贈には2種類あります。
 

包括遺贈
包括遺贈は、財産の内容を指定しない方法です。 
例として「すべての財産を相続人Aに遺贈」「遺産のうち2分の1を団体Bに遺贈する」とすれば、包括遺贈です。 
包括遺贈は「他の受遺者(受け取る人)との遺産分割トラブルが発生することもある」ので、注意が必要です。
 

特定遺贈
特定遺贈は、遺贈する内容を指定した方法です。 
例として「ある銀行の預貯金300万円を団体Aに遺贈する」とすれば、特定遺贈になります。特定遺贈は負債を相続しないのもメリットです。

どちらの遺贈も「受遺者」が承認・放棄を選べます。
 

 

特定寄付信託・生命保険信託の寄付

信託でも寄付ができます。信託とは、ご自身の財産を信頼できる人に託し、管理・運用をまかせる制度です。寄付先は、信託銀行がリストにした団体から選びます。信託による寄付では「目的に沿った運用・管理」をしてもらえるので安心です。

生命保険信託は、死亡保険金をご自身で決めた人に管理・譲渡する信託です。どのような内容で、誰にいくら譲渡するのかなどの方法はあらかじめ決められます。
 

 

ボランティア・プロボノ

ボランティア・プロボノも寄付のひとつです。ボランティアでは、自分の意志から災害支援、各種イベントの運営スタッフ、自然や環境を守るための活動をします。誰でも興味があるテーマから気軽に始められますから、ぜひ社会貢献の一環として参加しましょう。

また日本では、2009年ごろから「プロボノ」への注目が高まっています。
プロボノとは、これまで培ってきたスキルや経験を活かして社会貢献することです。弁護士、IT 系、営業、金融などさまざまな分野の専門家が、先駆的な活動をします。

 

以上、寄付の種類や方法について話してきました。

寄付やボランティアは、何より参加への意志が大切です。
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