モノドネ登録団体のご紹介Vol.19 _ 抱樸

モノドネ登録団体のご紹介Vol.19 _ 抱樸


今回の記事では、モノドネに登録されている団体様を紹介していきたいと思います。 第19回目は、北九州市を拠点として生活困窮者やホームレスへの支援を軸に活動し続けている「認定NPO法人 抱樸」です。

 

抱樸の概要

法人名認定NPO法人 抱樸
設立1988年12月(北九州日雇越冬実行委員会)として発足   
※2014年より「抱樸」
住所福岡県北九州市八幡東区荒生田2-1-32
公式ホームページhttps://www.houboku.net/

 

「抱樸」とは

1988年「北九州日雇越冬実行委員会」として発足した抱樸は、生活困窮者やホームレスの方々の支援を活動軸とし、さらには子ども・家族の生活支援、障害福祉など幅広い活動に取り組む団体です。2022年で34年目を迎え、「相談事業」「炊き出し」「家族支援」「就労支援」など、さまざまな形で経済面に苦悩する方をサポートしてきました。  

>>認定NPOについて(https://monodone.com/article/22)

 

 

困窮者・ホームレスの現状

ここでは抱樸が目を向ける「生活困窮者」「ホームレス」の現状について、一度おさらいしておきます。  
 

生活困窮者とは

「生活困窮者」という言葉を一度はどこかで目にしたこともあると思います。 生活困窮者には定義こそありませんが、おもに「生活に困り苦しんでいる方」を指します。働きたくても仕事が見つからない、家族の介護をしなくてはならず仕事ができない、社会に対して恐怖や生きづらさを感じ自立できないなど理由はさまざまですが、 生活困窮者は「貧困」の方に使われるケースが最も多いです。  

モノドネはさまざまな記事で貧困について取り上げていますが、抱樸が支援してきた生活困窮者もまた貧困で苦悩する方々がいます。また離婚・死別等の理由で家族がいない、身内や知人などの頼る先がないという方は、家を失ってホームレス生活せざるを得なくなる場合もあるのです。


ホームレスとは

ホームレスとは”住むべき家を失った人々”のことで、「路上生活者」とも言われま す。都市公園、河川、道路、駅舎などを起居とすることが一般的で、都心部で公共機関を利用する方なら目にする機会も少なくないでしょう。  

政府が調査した結果によると、令和3年に確認できた全国のホームレス数は3,824人。平成29年の調査では5,534人ですので、5年でおよそ「1700人」の減少が見られます。最も多いのは大阪府の990人。次いで東京都、神奈川県です。  

また近年ではホームレスの区別にも変化が見られています。たとえば「マンガ喫茶に移住する若者」「行き場を失った若者が”シェアハウス”で集う」といった記事を、ニュースや新聞で見る機会も増えました。  

こうした若者のホームレスが政府の調査の対象に含まれているかは定かではなく、まだまだ日本には可視化されていないホームレスが多く実在すると考えてよいでしょう。  

さらにホームレスの方の状況次第では、生活保護を受けられない・就職先が見つからない・暴力を受けるなど「社会から偏見な見方をされてしまう」ことも。最悪の場合、自ら命を絶つ方がいるのも事実です。

 

 

活動内容、寄付の使い道

認定NPO法人「抱樸」のおもな取り組み・寄付金の使い道を紹介します。

 

  1. ホームレスの方への支援
  2. 子ども・家族の支援
  3. “希望のまちづくり”プロジェクト  
     

 

ホームレスの方への支援

抱樸の活動の柱とも言えるのがホームレスの方への支援です。34年にわたり、抱樸の移住支援で家に住めるようになった人がおよそ3,750人、炊き出しで配ったお弁当の数は約15万食以上です。また「多くのボランティア・支援者に賛同されている」ことも、ここまで実績を残せる理由と言えるでしょう。  

抱樸のサポーター数・ボランティア登録者数は、それぞれ2,000人に及びます。さらに 北九州市のホームレス数は過去15年から90%近くも減少しており、抱樸の支援が大きく関わっているのも事実です。  

– ホームレス支援への実例 –

  • 炊き出し  
    ホームレスや被災者など「困窮した状況下にある人」に対し、料理やそのほかの食事の支援を行うことです。抱樸では、通年期(3月〜11月)、越冬季(12 月〜2月)で炊き出しをおこないます。一方で指定の炊き出し場所に来られない人も多く、安否確認のためにお弁当や薬を持ってのパトロールも重要な取り組みです。  
     
  • ホームレス自立支援センター北九州  
    抱樸は、北九州市からホームレス自立支援センターの運営の委託を受けてい ます。路上生活者、定まった住所がない方がこれまで約1,000人以上が利用し、ほぼ全員が仕事を見つけて住居を確保できています。  

    自立支援センターの具体的な取り組み内容として、食事・入浴・洗濯の無料提供、ハローワーク職員への相談・仕事の紹介、看護師に健康面の相談などがあげられます。  
     
  • 緊急シェルター抱樸館  
    この緊急シェルター抱樸館では、これまで200名以上の路上生活者の命を支えてきました。シェルターとは「緊急避難所」として一時的に提供される場所で す。  

    ご高齢・体調不良・自暴自棄(自分のことをどうでもよく感じている、など)を対象にした方々が利用しています。  
     
  • 自立支援住居  
    自立支援住居とは、ホームレス状態から入居可能な家を用意し、「ハウス=経済的困窮」「ホーム=社会的孤立」の両面で支援をおこなうものです。6ヶ月の入居期間で心身を回復させて、同期生や他の入居者・ボランティアとの繋がりを深めていきます。  
     
  • 支援には、24時間体制のスタッフ常駐、栄養の考えられた食事(3食)の提供、お風呂・ランドリーの利用、自立のためのプログラム運用などがあげられます。

 

子ども・家族の支援

抱樸は子どもの学習・社会参加支援、子供の家族に対する生活支援にも積極的に取り組みます。”家族全体を支える”ことで、これまで「勉強したくてもできなかった」「家事が忙しく仕事ができない」と苦悩を抱える方の救済へと発展します。抱樸では”27の事業”を通して、子どもから大人まで包括的に支援をおこなっています。

– 子ども・家族支援の実例 –

  • 学習支援(訪問型 / 集合型)  
    「勉強したくてもできない...。」と抱える若者に対して学生ボランティア・家庭訪問による勉強サポートから、悩みや進路の相談、さらには釣りや海水浴などの「青春期の思い出作りプロジェクト」まで実施します。  
     
  • 社会参加支援(子ども)  
    「学校に行けない」「家に居場所がなかった」「親を知らない」 過去の生活に苦悩を抱えてきた若者に対し、居場所づくり(よるかふぇ)、みんなで食事できる場所の提供、農作業など体験型研修、親またはボランティアとのお出かけ体験などを実施します。  
     
  • 生活支援(家族)  
    「子どものしあわせは、親のしあわせ」と捉え、学校との関係の相談、転職・求職・医療・介護的な相談、スタッフによる学校行事の参加など、子どもが”少しでも”勉強できる環境づくりをサポートします。

>>生活支援の取り組み実績(https://www.houboku.net/actions/010/)

 

“希望のまちづくり”プロジェクト

抱樸では、地域で暮らす方々、子ども、若者、高齢者、生活困窮者、障がい者などすべての人が「居場所と出番のある」まちづくりを目指しています。具体的には、一人ひとりの偏見・差別をなくして皆が笑顔で過ごせる場所を生み出すためのプロジェクトです。  

一方こうしたプロジェクトの実現は、たとえ言葉にできても同じ志をもつメンバー・支援者の協力がなければ叶いません。「孤立」「地域の隣人との助け合い」といったテーマに関心をお持ちの方は、ぜひ支援やボランティアという形で参加してみてはいかがでしょうか。

– “希望のまちづくり”プロジェクトの実例 –

  • 互助会  
    互助会レター、イベント(卓球・カラオケ・囲碁・将棋)、お花見、そうめん流しなど、お助け活動、互助会葬など(互助会の会費:500円)  
     
  • ボランティア  
    炊き出し、お見舞いボランティア、自立支援住居担当者、バースデイカード作りなど

 

行政・教育機関・企業との連携、そのほか実績

  • クラウドファンディング  
    READYFOR(クラウドファンディングサービス)  
    テーマ【抱樸子ども支援】電気鍋と食材費用:食事を作る力、生き抜く力を。  
     目標金額200万に対し「373万円」の支援に成功  
     
  • クラウドファンディング  
    テーマ コロナ緊急 | 家や仕事を失う人をひとりにしない支援  
    目標金額「1億円」に対し「1億1476万」の支援に成功  
    >>クラウドファンディングとは(https://monodone.com/article/57)

 

 

抱樸のメディア実績

メディア掲載・テレビ出演は、寄付団体を選んでいただく重要な要素のひとつです。抱樸は各メディア露出などを積極的におこない活動域を広げています。

 

テレビ・ラジオ

  • 2021/6/12  
    NHK Eテレ  
    テーマ「生きていればきっと笑える時が来る〜牧師・奥田知志のホームレス支援~」  
     
  • 2021年9月7日(火)  
    ハートネットTV  
    テーマ 「”生きる”ことを教わった〜ホームレス支援の若者たち〜」

 

WEB掲載

  • 2022年3月31日  
    朝日新聞デジタル  
    テーマ「『希望のまち』へ、抱樸に寄付1億円 工藤会本部跡地の購入費を完済」  
     >>詳しくはこちら  
     
  • 2022年4月7日  
    西日本新聞  
    テーマ「困窮、虐待、元組員...『抱樸に集う人々』 祈り前向く姿、映画に」  
    >>詳しくはこちら

 

>>そのほか過去の活動・メディア掲載>>(https://www.houboku.net/news/)

 

SNS・ブログ

SNS(フェイスブックやインスタグラム)やブログでも近況報告をされており、更新頻度も高めです。

 

 

「抱樸」へ寄付できるもの

認定NPO法人「抱樸」へ寄付できるもの、寄付の手順をご紹介します。  
応援したいと思った方は、ぜひ下記を参考にご支援ください。

寄付できるもの種類継続寄付(毎月)  
 /1,000円〜10,000円  

単発寄付(一回)  
 /1,000円〜200,000円  

正会員  
 /年間10,000円  

遺贈・相続寄付も可能
直接支援される場合は、  
団体様へご確認ください。
金銭振込・銀行口座へ振込  
・振込用紙を使って振込
クレジットカード各種利用可能
物品一年通して募集するもの  
 ・季節に合う男性物の衣料品   
・新品の下着類、くつ下 ・スニーカー、革靴  
 冬季のみ募集するもの   
・毛布  
・男性物の防寒着  
・防寒グッズ(手袋、帽子、マフラー) その他の物資  
・未開封のアメニティグッズ(せっけん、歯ブラシ、かみそり、くし)  
・お米(新米・古米)※古古米は不可   
・金券類(未使用の切手、はがき、テレホンカード、全国共通商品券)  

以下は『受付不可』です。  
・新品または洗濯済みでないもの  
・穴あき(ダメージ加工を含む)、虫食いがあるもの  
・ほつれ(ダメージ加工を含む)、染み、においなどがひどいもの
不用品をお金に替えてか らの寄付ができます。  
 >>モノで寄付の【モノドネ】 を詳しくみる  
https://monodone.com/donation_items/
その他・サンキュードラッグ各店舗に募金箱あり  
・イオンで毎月11日にお買い物してもらえる「黄色いレシート」で1%の寄付   
・レストランで食事して支援
 
ボランティア・炊き出し  
・炊き出し後のパトロール  
・物資の仕分け  
・お弁当つくり  
・学習支援
現在のボランティア状況は 公式ホームページよりご確 認ください。  
 >>ボランティアに参加する  
 ( https://www.houboku.net/volunteer/)

物品での寄付をご検討中の方は団体へ直接お問い合わせください。  
 ※「抱樸」は税額控除対象です。  
   
>>抱樸を応援する  
(https://monodone.com/detail/21/)

モノドネでは、あなたの不用品を寄付金に変えることができる新しい仕組みです。
もう使わないけど捨てるにはもったいない。
そういったお品を寄付金に変えませんか?

手続きは3ステップ

  1. 寄付したい団体を選ぶ

    モノドネ掲載団体の中から、あなたが応援したい活動団体を選びます。

  2. 申し込みをする

    申し込みフォームに必要事項を入力し、完了メールを受け取る。

  3. 寄付品を発送する。

    メールに記載された発送先へお品を発送する。

    ※買取王国系列店舗への持ち込みも可能です(一部対象外店舗あり)。

発送されたお品を専任スタッフが査定し、その査定額全額があなたの選んだ活動団体への寄付金になります。 査定額はメールにてお知らせします。
選んだ活動団体が寄付金控除対象団体であれば、寄付金控除を受けられます。

※寄付金控除を受けるには領収書が必要ですので、お申し込みの際に領収書希望を選択ください。

お品はそれを必要とする次の誰かにお繋ぎし、リユース・リサイクルされます
あなたにとっての不用品を、モノドネで社会に役立つお品に変えませんか?

モノドネについて知る

全ての記事