寄付と投資の違いとは?遠くて近いが「似て非なる」2 つのお金の使い方を解説

寄付と投資の違いとは?遠くて近いが「似て非なる」2 つのお金の使い方を解説

 

「老後のお金のやりくりを学びたい」  
「このままの生活では将来が不安だ」   
「何か自分も社会の役に立ちたい!」  

お金について色々と勉強していると、寄付・投資といった言葉をよく目にしませんか? また寄付と投資の言葉を知っていても、違いがよく分からないと感じた方も少なくないでしょう。   
一部の投資は「社会貢献の参加につながる」とも言われ、また逆に「寄付をすると投資にもなる」と解説される場面もあります。  

今回のモノドネでは、寄付と投資の違いについて解説します。ぜひ本記事で全体像を理解していただき、今後のお金の学びにてお役立ていただければ嬉しいです。

 

 

寄付・投資の決定的な違い

結論から言えば、寄付と投資には「リターンの有無」という決定的な違いがあります。ここでのリターンは「金銭、物品などの見返り」を指します。 寄付とは「金銭や物品を、思いを寄せる団体もしくは人に”無償にて付与”する」ことです。  
一方で、投資とは「”リターンが期待できる”モノや場所にお金を投じる」ことです。  

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

 

寄付とは

繰り返しますが、寄付は「金銭や物品を寄付した相手に見返りを求めない」お金の使い方です。寄付金を支援または募集するきっかけはさまざまですが、一般的には「世の中が抱える"社会問題解決"のために取り組むこと」が目的です。  
寄付できる場所は、非営利組織、地方公共団体(地方自治体)、福祉施設、病院、企業と多数ありますが、 最も多くのひとが支援する寄付先は非営利組織です。  

非営利組織とは営利を目的とせず、世の中が抱える社会問題の解決に向けて取り組む組織を指します。非営利団体とも呼ばれます。たとえばコンビニのレジ横の募金箱を一度は見たこともあると思います。こうした募金箱は、特定の国で起きている社会問題の解決にむけて、非営利組織が設置しているケースが多いです。ここまで何度か社会問題と紹介していますが、世の中が抱える社会問題には次のようなものが挙げられます。

  • 発展途上国を対象にした子どもたちの救済
  • 女の子のジェンダー(性的差別)への取り組み
  • 災害を受けた被災地の復興、および被災者への支援
  • 病気を抱える幼児、およびその家族への支援(マックのおうち)など

これまで”ただなんとなく”募金箱に寄付していた方も、一度どんな活動に向けたものか意識してみると良いですね。

 

 

寄付の種類

世の中には、さまざまな寄付の種類があります。ここでは代表的なものを紹介します。

 

NPO など支援団体のホームページからお金で寄付

最も多いのは、NPO・公益財団法人といった支援団体のホームページからの寄付です。現金やクレジットカードから寄付することが可能です。金額は団体によりますが、100 円からの少額寄付を受け付ける場合もあります。  
また公式ホームページからの支援は、あわせて団体の活動頻度も確認できるという利点があります。

 

コンビニやスーパーなどの募金箱に寄付

「寄付と言えば募金箱」とイメージされる方も多いでしょう。コンビニやスーパーでは、支援団体による募金箱が設置されています。1 円から募金でき、子どもから大人まで気軽に参加できるのが特徴です。集められた寄付金はそれぞれ募金の目的とする取り組みに使用されるため、「活動内容の可視化」にも役立ちます。

 

各ボランティアへの参加

各ボランティアに参加することも寄付の一つです。募集ボランティアも多くの種類があります。

  • 災害ボランティア(被災地の復興作業など)
  • 福祉ボランティア(施設にて障害者・高齢者のサポート)
  • 教育ボランティア(子どもに対する学習支援など)
  • 貧困ボランティア(生活困窮者・ホームレスの方への炊き出し支援など)
  • 地域のゴミ拾いボランティア、など

ボランティアには「プロボノ」という考え方もあります。プロボノは、これまでの知識・スキル・経験を活かして団体を支援する方法です。弁護士や PC 関連などの専門職を対象に募集されることが多いです。  
また、ツイッターやインスタグラムなどの SNS を使い、団体をシェアしたり投稿を拡散することもボランティア活動です。  
寄付の種類についてもっと詳しく知りたい方は「寄付にはどんな種類があるの?」をご覧ください  

>>寄付にはどんな種類があるの?(https://monodone.com/article/36)

 

 

寄付のメリット

寄付することのメリットは次の 3 つです。

 

  • 少額で始められ、且つ「社会貢献」を実感しやすい
  • あらゆる国で起きている問題・課題に詳しくなる
  • 一部の団体・組織に寄付すると「節税」に繋がる  
     

 

少額で始められ、且つ「社会貢献」を実感しやすい

寄付は少額から始めることができます。各ホームページからですと、100 円から参加できる寄付も存在します。前述したコンビニ募金なら 1 円などの小銭でも参加できますし、最近はスマホの普及からポイント寄付も目立ちます。  

ポイント寄付とは、楽天や Yahoo など通販サイトで溜まったポイント、各クレジットカ ードで貯まったポイントで寄付できるサービスです。   
さらに団体によっては物品でも寄付できる場合があります。また支援できる物品の種類は団体ごとで違いますが、一般的には食品、雑貨、衣類、ハガキ・切手・テレカなどが多く見られます。  

寄付の方法に限らず、社会貢献への参加も実感しやすいのも寄付の特徴です。今日を、明日を精一杯を生きるために忙しい日々を送っていると、社会貢献を意識する機会はほとんどありませんよね。どんな形であろうと、1 円でも 10 円でも寄付に参加することで自身の肯定感も高められます。  
とくに意識したいのは、関心のある問題に募金・寄付すること。たとえば犬や猫を飼われていて動物に関心がある場合は「保護犬の救済」、家族またはご自身が子育て真っ只中という方は「子育て・病気の子どもに関する問題」へ支援してみるとよいでしょう。

 

あらゆる国で起きている問題・課題に詳しくなる

寄付をすることで、あらゆる国が抱える・起きている問題の知識が身につきます。  
これまでの話で寄付は「ある特定の問題や課題解決に少なからず関心があり、参加に至る」ということを理解いただけたと思いますが、それでも生活費の一部から付与することには変わりません。  

たとえば寄付に初めて参加する方だと、まずは「団体選び」という大きな壁があります。NPO・公益財団法人・地方自治体など寄付できる場所で、活動頻度や取り組みも 団体ごとで違います。実際、どこに寄付すればいいか分からないという方は多くいます。  

一方で、最終的に寄付先を選ぶのはご自身ですから、どういった問題や課題に関しての取り組みがあるのか、人よりも少し詳しくなります。またこうした社会問題を認知しておけば、テレビや SNS で流れる国際課題・新聞に掲載されるニュースなどに敏感となり、より社会との繋がりを感じることもできます。  

関連記事   
>>寄付先の選び方(https://monodone.com/article/59)

 

一部の団体・組織に寄付すると「節税」に繋がる

寄付と投資の違いで“寄付には金銭的リターンがない”とご紹介しましたが、一部の団体・組織へ寄付金にて支援すると「節税」に繋がることがあります。個人の寄付には「寄付金控除」といった優遇があり、一定額を所得税の課税所得から控除できます。  

寄付して寄付金控除が受けられる団体は次の 8 つです。

  • 認定 NPO 法人
  • 特定認定 NPO 法人
  • 公益財団法人
  • 公益社団法人
  • 独立行政法人
  • 社会福祉法人
  • 学校法人
  • 更生保護法人

モノドネでも、認定 NPO 法人、公益財団法人、学校法人など多数の団体と提携しています。

>>団体の種類(https://monodone.com/article/22)  

また「ふるさと納税」という言葉をご存じの方もいると思います。ふるさと納税とは、本来は国に収めるべき税金を「お世話になった都道府県・市区町村」に納税する、一つの寄付のカタチです。ふるさと納税のメリットは「寄付する目的がハッキリしている」ことや「返礼品を受け取れる」などがあります。


 ✔︎返礼品の種類  
 食品(肉・お米・果物・お菓子など)、お酒、工芸品などの「地域の特産物」が一般的。なかには地元のお買い物券、旅行券も選べる。  
 

関連記事  
>>寄付金控除ってなに?誰でも申請できるの?種類と仕組みをわかりやすく解説(https://monodone.com/article/23

 

 

投資とは

続いて「投資」について見ていきます。投資とは「将来的に利益を見込んで、物・人・会社にお金を投じる」ことです。  
突然ですが、世の中に存在する「お金の 3 つの使い方」をご存じでしょうか。下記はその 3 つです。

 

  1. 投資
  2. 消費
  3. 浪費  
     

投資は上記のとおり「利益を生む可能性があるお金の使い方」です。  
一方で消費は 「使ってなくすこと」、浪費は「ムダに使うこと」を指します。  
寄付と同じく、消費や浪費は金銭的リターンは期待できないお金の使い方です。そして、3 つのなかでも意識すべきは「投資」だとも言われています。  
投資は「投げる」に「資(資金・資産・資本など)」と書きますが、決してお金を無駄に投げ捨てるような意味ではないので、念頭においておきましょう。

 

 

投資の種類

寄付と同じく「投資」にもさまざまな種類があります。代表的なものをいくつかご紹介します。

 

株式投資

株式投資とは「企業が発行した株式の取引」です。たとえばアップル(Apple, Inc)やソフトバンク(ソフトバンク株式会社)といった企業が発行する株を所持し、業績などに応じて上昇、下落する株価に応じてリターンを得ます。こうした株式投資は、SBI 証券、楽天証券などの「証券会社」を通じて取引するのが一般的です。  
また一定の株を所有することにより、株主優待券を受け取ることもできます。

 

FX(外国為替取引)

FX とは「外国為替取引(外国為替保証金取引)」のことです。外国為替取引とは、外貨を購入して為替差益によって利益をだす取引の方法です。 たとえばアメリカと日本の通貨を対象にした場合、円高の時にアメリカのドルを購入し、円安になったタイミングで高騰したドルを売れば利益を得られます。もちろん FX はアメリカと日本だけでなく、各国の外貨を使って取引がおこなえます。 証券会社で口座を作れば、誰でもすぐに始められます。

 

仮想通貨

仮想通貨とは「インターネット上でのみやりとりできる財産的価値で、現物は存在しないお金」です。暗号資産とも呼ばれます。仮想通貨にもいろんな種類がありますが、もっとも有名なのは「ビットコイン(BTC)」です。世界で初に※ブロックチェーンを基盤にした電子通貨がこの「ビットコイン」となります。  
※ブロックチェーン…ブロックという単位でデータを鎖(チェーン)のように連結し、データを管理するネットワーク技術  

仮想通貨は株式投資と同じで、各銘柄(通貨)の価値が上がる・下がるタイミングによって利益を生み出します。通貨価値の上がり下がりは、世界で大きな問題が発生したとき、暗号資産に注目が集まったときなどに多く見られます。

 

金投資

金の売買による投資もあります。金とは「金属」の一種で、銀・銅・ステンレス・鉄など数ある金属のなかでも「希少価値の高い」資源です。年々、金の相場は上がり続けており、2022 年 9 月現在の相場は「1g/8700 円」を超えています。  
2016 年の金相場が 4,000 円前後と、6 年間で約 2 倍まで上がった計算です。たとえば当時 100 万で購入した金製品なら、現在は 200 万の価値を持つということに なります。  
また金投資は購入したときより相場が上がったタイミングで売却し、利益を出します。  
つまり株や外貨と違い、高く買って安く売るという概念はありません。

 

不動産投資

不動産投資とは「家・アパート・マンションなどの建物、土地を購入して収入を得る」方法です。購入した建物、土地を”他人に貸す”ことで収入を得ます。不動産投資のための物件はローンを活用して購入するのが、個人投資家のなかでは一般的です。  
不動産投資の利回り、つまり「年間でどれだけの収入を得られるか」は、建物の入居状態、管理状態、立地などが大きく関わります。また毎月・毎年のランニングコストも視野に入れて進める必要があるため、興味本位で始めるにはリスクも高い投資と言えます。

 

自己投資

自己投資とは「自分に投資すること」を指し、誰でも今すぐに始められる投資のひとつです。代表的なものは以下の通りです。

  • 知識・スキルに投資  
    資格取得、オンライン講座など「知識とスキル」を身につけることで、将来的に仕事面でのリターンが期待できる。  
     
  • 仕事道具に投資  
    体に負担がかからない椅子、性能の良いパソコンなど「仕事道具」を充実させることで、さらなる仕事の効率化を計り、経済的リターンを得る。  
     
  • 容姿に投資  
    食事・ダイエット・筋トレ・美容など「容姿に関わる投資」をおこなうことで、自尊心が高まり、今より充実した私生活を得られるようになる。  
     
  • 時間の投資  
    副業など「本業とは別の柱を作るための投資」をおこなうことで、スキル向上、経済面でのゆとりを得られるようになる。

自己投資は「自分自身をアップデートさせる」ための投資です。よって、どれだけリターンが得られるかは、本人の向き合う度合いでも大きく異なります。お金や時間を費やしても、リターンを得られない可能性もあるのです。

 

 

投資のメリット

投資するメリットを 3 つご紹介します。

 

金銭的リターンが期待できる

繰り返しですが、投資は寄付と違って金銭的リターンが期待できます。株式投資・ FX・不動産投資・自己投資など、どの投資も対象です。

 

社会経済に強くなる

投資は「世界の経済」を知ることが基本です。「好きな企業だから」といった理由だけの投資は大きなリスクを伴うでしょう。投資を続けていけば、自然とニュースや新聞を意識するようになり、社会経済に強くなります。  
たとえば「将来的にこの〇〇は浸透するから、その元となる技術(特許)を持つ〇〇に投資してみよう」「現在多くの企業が〇〇の問題に取り組んでいるから、その共通となる場所には目をつけておこう」などです。 上記は例で、実際の投資は単純ではないですが、やはり勉強を継続できる人ほど 投資で勝算をあげています。また他人に聞くのではなく自分で調べる、知ることは、有益かつ正しい情報の取捨選択のスキルも身につけられるでしょう。情報の取捨選 択は、普段の仕事にも活かせます。

 

他人からお金を守れる

投資を始めることで、世の中のお金の流れも理解できるようになります。「富は一生の宝、知は万代の宝」といったことわざもあるように、人生においてお金はすべてではありません。しかし、デジタルの発達が進み「弱者を狙ってお金をむしとるような行為」も珍しくないんですね。 情報が溢れかえっている現代は、自らの脳を最大限に使い、自分自身を守ることが必要不可欠です。お金の流れを知ることは正しい情報の取捨選択に役立ちます。ぜひ投資について学んでみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ | 寄付も投資も「社会をよくする」もの

寄付と投資の違いについてご紹介しました。難しい言葉も出てきましたが、寄付も投資も「社会をよくする」ことに繋がります。  
世の中には、ごくあたりまえの生活ができない、命と隣り合わせの状況という方々も少なくありません。女の子という理由で勉強できず、さらには若くして妊娠し、命を失う子どももいます。国が発表した SDGs 目標にも、貧困をなくそう、ジェンダー平等なども掲げられています。  
寄付の場合は、NPO への寄付、ボランティアに参加することで社会貢献につながります。また国や地域が抱える課題に取り組む企業へ投資することで、課題解決と経 済的リターンにつながります。   
ぜひ寄付や投資をする際の参考にしてみてくださいね。

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