寄付したお金ってどうなるの?NPO法人の寄付金の使い道Vol.3 災害・動物編

寄付したお金ってどうなるの?NPO法人の寄付金の使い道Vol.3 災害・動物編


コンビニやスーパーのレジ横にある募金箱、新聞やテレビなどで紹介される募金活動など。 
いざ募金活動を始めようと思っても「寄付したお金がどんなことに活用されているのか」疑問を抱く方は少なくないでしょう。 

基本的に募金や寄付は「善意」でお金を出すこと。 きちんとした形で有効に使ってもらいたいのが、支援者の”心の奥底”の本音だと思います。 

そこで今回のモノドネは、NPOや支援団体の寄付金の使い道を「モノドネ提携団体の事例」ごとに紹介します。 

本内容を読むメリットは以下の3つです。 

✓自分が関心ある問題の理解 
✓団体・組織の透明性の認知  
✓行政または企業・他団体など、提携先の把握 

ぜひ支援団体の選定に役立ててくださいね。 
 なお今回の記事は前回、前々回からの続きで災害・動物編となります。まだ子ども編、女性・福祉編を読まれていない方は、是非こちらも一読ください。 

>>子どもの問題に対する寄付金の使い道(https://monodone.com/article/69)  
>>女性・福祉の問題に対する寄付金使い道(https://monodone.com/article/71)

 

 

災害(被災者・被災地)の課題

阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震。これまで数多くの大災害を目の当たりにしてきました。また住居・ボランティアなどで、大災害の発生現場にいた方がいるか もしれません。こうした地震・津波・豪雨・台風でどれだけ人の命を奪ってきたのかは言うまでもないでしょう。東日本大震災では約1万6,000、阪神淡路大震災では約6,400もの方が命を落としています。 

もちろん被害を受けた被災地では、家を失った数多くの方が苦しい生活を余儀なくされました。被災地の復興にもたくさんの人やお金が必要になります。 

「たすけあい」  
日本から生まれたといわれる言葉ですが、日本は他の先進国と比べて寄付の文化が浅く、市場も低いです。これはアメリカやイギリスといった国が、幼いころからお金の勉強をすることが理由のひとつです。日本の小学校や中学校では、寄付やお金について深く学ぶことはありません。 
それでも、大きな災害が起きたときには、数多くの国民・支援団体が、被災地にむけて金銭や物品で支援しました。先ほど述べたように「他国とのランキングにされることも多い寄付」ですが、日本には日本なりの寄付があり、2016年に7,756億だった個人寄付総額は2020年に1兆円を大きく越すなど市場の増加を見せたのです。 

「どこに寄付をしたらいいか分からない」と迷われている方は、テレビなどで頻繁に報道される世界情勢(世界規模なものごとの変化)、パンデミック(大規模な流行)などを一度調べてみるのも良いでしょう。 
 

 

災害の課題に取り組む団体の「寄付金の用途」

ここで紹介する団体は次の2つです。

  1. 認定NPO法人「レスキューストックヤード」
  2. 日本赤十字社

 

 

多彩なネットワークと連携し、柔軟に支援し続ける「認定NPO法人 レスキューストックヤード」

2002年に発足したレスキューストックヤード(以下RSY)は、緊急時には被災者支援・平常時には知見と学びを活かし、助け合い、支え合って社会構築に取り組む団体です。前身は1995年の阪神淡路大震災にて当時大学の事務職員の立場で学生らを引き連れ、結成した「震災を風化させてはいけない」です。 

行政・社協・企業・各種団体・ボランティア団体・NPOなど、あらゆる支援主体とネットワークを持ち、その状況下に合わせた支援をおこないます。 

災害時のおもな活動は、避難生活改善のための支援です。震災で生活がままならない方に向けた炊き出し・生活用品等の物資です。また息抜きができるよう、足湯やサロン活動もおこないます。さらには住民同士の集いの場、家の再建に向けた相談会で、被災者ひとり一人が安心できる生活を取り戻せるように後押しします。 

平常時では、災害に強いまちづくり・ひとづくりを柱に活動します。震度7が予測されている南海トラフ地震・風水害などの対策、東北を襲った東日本大震災から教訓を学ぶツアーなど、災害に向けた数々のプログラムを企画します。 
 

\レスキューストックヤードの特徴/  
・2020年度では16回の被災者支援プログラム、24回の育成講座 
・研修を実施 ・金銭だけでなく物品の支援もできる(ただしルールは厳禁) 
・資器材発送・整理・街角募金など、定期的にわたりボランティアを募る

 

 

災害救援から地域の防災教育まで、命に関わるすべてを一任する「日本赤十字社」

日本赤十字社は、世界に192の国と地域に広がる赤十字・赤新月社がもつネットワークを生かし、活動を続ける組織です。災害の大きさに関わらず、これまで数多くの人と国・地域のために指名を果たしてきました。 

国内においては、医療救護や物資の配付などの「災害救護活動」、地域コミュニティーでの防災教育、学校や町内ボランティア口臭指導員を派遣した救急法など、人びとの命と健康を守るための活動をおこないます。 

海外の活動では、竜巻や地震などの災害がおきたときの緊急救援、被災地にいる方が自ら立ち上がれるよう長期間にわたり支援します。 

また血液の事業を初めて開始したのも、この日本赤十字社です。ひとりでも多くのいのちを救う思いから、数多くの賛同者の支援のもと、事業を発展させています。 
 


\日本赤十字社の特徴/  
・個人では18.2万人、法人では8.3万法人の会員数(令和3年3月時点)  
・ウクライナ人道危機、新型コロナウイルス感染といった世界規模の活動も活発  
・「5,000円/月で50人分の緊急セット確保」など寄付金に対しての効果が明確 

※モノドネと提携するのは「愛知県支部」ですが、活動や取り組み内容は日本赤十社と同じです

 

 

災害支援の使い道まとめ

災害の問題に関わる寄付金の使い道をまとめました。  

✓災害編で紹介した団体 
・認定NPO法人「レスキューストックヤード」  
・日本赤十字社 

✓寄付金の使い道

 

  • 被害を受けた被災者の方が安心して生活できるよう「衣・食・住」の支援
  • 家も土地も失った方やその家族が自立できるよう「長期間の後押し」を支援
  • 地震・津波でケガをしたときに「迅速な緊急医療」ができる体制を確保 
     

災害の問題に取り組む団体一覧(https://monodone.com/search/?page=1&category=6)

 

 

動物(犬・猫)の課題

みなさんは犬・猫などの動物を飼っていますでしょうか。ペットショップを覗くと、目の”クリッと”したワンちゃんや猫ちゃんが飼育されていますよね。こうした犬・猫などの動物に関しても、長年、解決にいたらない数々の課題があります。 

飼い主と一緒に散歩する犬、家の中を元気よく飛びまわる猫などは普段からよく見る 光景ですが、実際、すべての犬や猫が幸せに生きられるわけではありません。飼うひ と・生まれた環境によっては「不幸な犬猫」となり得るのです。 

昨今ではペットショップの犬や猫の販売価格が高騰を見せており、その背景には「動物を飼うことを安易に考えてはいけない」といった呼びかけも伺えるでしょう。飼うとは、それだけ責任を持つ覚悟も必要です。 

これまでに飼い主の身勝手な都合だけで殺処分されてしまった犬・猫が多く存在する一方で、捨て犬猫のあたらしい里親さがしに取り組むサービス・団体も増えてきました。同時に、心情は「これだけの犬や猫が飼い主を待っているのか」と悲しみを覚えます。 

犬猫を飼っている、または過去に飼われていた方は、ぜひ動物たちの救援に取り組む団体を応援してあげてください。

 

 

動物の課題に取り組む団体の「寄付金の用途」

ここで紹介する団体は次の2つです。

  1. 認定NPO法人「えひめイヌ・ネコの会」
  2. 認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」

 

犬・猫の命を守り、人と動物が共生できる社会を目指す「認定NPO法人 えひめイヌ・ネコの会」

えひめイヌ・ネコの会は、「人と動物が共生できる社会」を活動方針とし、捨て犬・猫の新たな里親さがし、猫カフェの運営、行政と提携したペットの避難体験などで支援する民間非営利団体です。1994年に発足して数々のイヌ・ネコの命を救ったのち、2008年に認定NPO法人として新たに活動を開始します。 

えひめイヌ・ネコの会が目指す「人と動物の共生」は、”役目のない犬・猫などいない”という思いも意味します。人間も同じで、役目のない生き物はこの世に存在しません。 

動物愛護行政の力も借りた防災訓練では、万が一に災害が起きたときの知恵・知識を習得します。一人が習得し、またそれを家族や友達とも共有することで、より多くの人が飼い主として責任を再認識できます。 

また団体メンバーはペット防災管理士の資格を持ち、新たな管理士の育成にも努めます。「ペットの命を救う」は「ひとの命と心を救う」ことにもつながるのです。 
 

\えひめイヌ・ネコの会の特徴/

  • 団体ブログ「会報誌」にて、各年度の活動内容をわかりやすく紹介
  • 寄付金・年会費により、一匹でも多くのイヌ・ネコを命を救うことができる
  • 愛媛県松山市を中心に里親さがし会を開催するなど、活動も積極的

 

 

国際問題を活動軸とし、動物の保護・譲渡事業も執り行なう「認定NPO法人 ピースウィンズ・ジャパン」

1996年に活動が始まったピースウィンズ・ジャパンは、海外の人道支援・緊急支援プロジェクトだけでなく、国内を中心とした犬猫の命を守る「ピースワンコプロジェクト」にも取り組む国際NGOです。 

ピースウィンズ・ジャパンが活動する広島県は、かつて犬の殺処がワースト一位でした。その現状を知った理事の行動から、犬猫の処分をゼロにする「ピースワンコプロジェクト」を開始。これまでに約6,500頭もの犬の命を救った実績を持ちます。 

また広島県を中心に譲渡会を定期的におこない、一匹でも多くの犬たちの新たな生活へと繋げています。 
 

\ピースウィンズ・ジャパンの特徴/

  • CW※では「老犬、病犬、障害犬の命をつなぐ」では、707名から合計843万円の支援を集める ※CW:クラウドファンディング
  • 保護したイヌは写真付きで公開しているため、寄付の実感を得られやすい
  • オリジナルのフェアトレード商品を購入して寄付もできる

 

動物支援の使い道まとめ

動物(イヌ・ネコ)の問題に関わる寄付金の使い道をまとめました。 

✓動物編で紹介した団体

  • 認定NPO法人「えひめイヌ・ネコの会」
  • 認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」 
     

✓寄付金の使い道

 

  • 捨てられたイヌ・ネコを一匹でも多く保護し、新たな人生を作るための支援
  • 災害がおきても柔軟に対応できるよう、飼い主としての知識を共有・サポート
  • 「動物とひとが共生できる世の中」を作るため、各施設の運営を後押し 
     

動物の問題に取り組む団体一覧(https://monodone.com/search/?page=1&category=10)

 

 

まとめ

3回にわたり、計5つの取り組みと寄付金の使い道をご紹介しました。 

今回紹介させていただいたのは以下の11団体です。 

子ども 
 1. 一般財団法人「あしなが育英会」 
 2. 認定NPO法人「侍学園スクオーラ・今人」 
 3. 認定NPO法人「テラ・ルネッサンス」

女性 
 4. 認定NPO法人「オリーブの会」 
 5. 公益財団法人「プラン・インターナショナル・ジャパン」 
 6. 認定NPO「ひょうたんカフェ」

福祉 
 7. 公益財団法人「認知症の人と家族の会」 
 8. 認定NPO法人「レスキューストックヤード」 
 9. 日本赤十字社

動物 
 10. 認定NPO法人「えひめイヌ・ネコの会」 
 11. 認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」

 

取り組みの方向性が同じでも、団体によってそれぞれ使い道は異なることを理解いただけたと思います。いずれにしても寄付はボランティアに近いものがあり、「応援したい」「共感できる」という気持ちがいちばん大切です。 

「いくら募金すればいいの?」こうした金額に関する疑問は、もっと先に考えていただいて大丈夫です。一人が寄付に参加することで、その行動は周囲のひとにも広がるきっかけにもなるでしょう。 

ぜひ寄付先を選ぶときにも、本内容を参考にしてくださいね。 
 

 
 
 
 
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